2010年08月14日
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続・北沢川支流・水車堀の残存区間の間に線が引けた!

Written By: 川俣 晶連絡先

 北沢川支流・水車堀の残存区間の間に線が引けた!は、もっと先まで行けると思ったので、更に歩いてみました。その結果、現地でいくつかの状況を見て、予想と違うことが分かりました。航空写真や今昔マップ2も参考にして、おおむね流路を突き止めました。ただし一筋縄では行きません。


より大きな地図で 続・水車堀跡残存ライン を表示

 おそらく最終形の水路(赤線)は以下の通りです。

 桜上水薬局前から横道に入って北西に進みます。ここでいきなり90度左に曲がります。この区間は、道路がここだけ太いということで、道路の一部が本来は水路であったことを示唆します。(黄色線)

 しかし、この太い道路は、すぐ終わってしまい、上北沢自動車学校前まで続きません。そこで曲がり角を見ると、不自然な切り欠きがあります。おそらく、ここで水路は北に曲がっています。

 すぐ西にまがり、そのまままっすぐかと思いました。水色線の部分にも水路の痕跡らしいものがあるからです。しかし、最終形の水路はここを通らないようです。次の角を北に曲がり、そのまま北沢川本流に接続しておしまいのようです。ここはgoo地図の昭和22年の航空写真であたりをつけました。

別の径路 §

 しかし、1980-85の迅速図と、その直後の地図は別の水路の径路を示しています。これを紫線と緑線で示しました。時代ごとの変遷がずばり出ているのか、それとも単なる地図上の表記のずれなのか、自分の読み違いなのかは分かりません。(他に細かい違いもある)

感想 §

 実は、最後の角が分からず、現地を歩いたときは上北沢地区会館まで歩いてしまいました。しかし、現地では分かりませんでしたが、まさに将軍池の近くではありませんか。そこまで行ってしまったのか!

 更に、そこから見えた怪しい道路も、水路跡の疑いが出ています。

 もう1つ、推定線(赤)の終わりが上北沢ホームというのも衝撃的です。ずいぶん遠くまで歩いたその先だと思ったら、よく知っている場所ではありませんか。一時期愛好した散歩道がこの横を通ります。

 実は点と点がつながって線になっていく感触がひしひしと感じられます。かなり歩いたつもりでしたが、まだまだだったということですね。

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