「実は重大なことに気付いた」
「なに?」
「復活編のサントラだ」
「それがどうしたの?」
「見落としが盛大にあるかもしれないが、ヤマトのテーマと復活編そのものの主題歌を除外して、インスト曲の中でどの歌が題材になっているかを調べてみた」
- 古代の帰還→別離 (宇宙戦艦ヤマトIII)
- 若者たち→ヤマト!!新たなる旅立ち (宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち)
「それがどうしたの?」
「だかさら。新たなる旅立ちとIIIの路線の延長線上に復活編があるという実感は、間違いなく意図的だってことだ」
「なるほど」
「特に『若者たち』が重要だ」
「どうして?」
「いいかい。曲を聞いて思わず歌っちゃったとしよう。インスト曲だからボーカルはないけどね。でもファンなら歌える」
「映画館で歌うと迷惑だけどね。いや、それともみんなで主題歌を歌うのはそれはそれでいいのか? ドラえもん映画とかではよくあるし」
「それは状況次第だけどね」
「新たな顔と、新たな使命、新たなヤマトが今旅立つ♪」
「これってさ。復活編のこの状況そのものじゃないか?」
「新乗組員と新しい任務、そして旅立ち。まさにぴったりだね」
「思わず歌っちゃうともっと分かりやすい良い演出だったということだね」
オマケ §
「で、思い出した」
「何を?」
「ガンダム00の映画で叫ぶんだよ。トランザム!」
「なんか、アクエリアスの海岸にみんなで走ってる映像が思い浮かんだ」
「だろう? ヤマトファンならそうなるはずだ」
「しかし、なぜ急に?」
「確認の歌詞検索のウィンドウを放置しておいたら突然、歌:トランザム、桑江知子なんて文字が目に入ったからさ」
「そうするとガンダム00はまさにヤマトが透けて見える映画だったということだね」
「予告編にはでかでかと完結編って出てくるからな」
「『完結編』で始まりトランザムで締めたらもうヤマトだ」
「うん。まるでヤマトが還ってきたみたいだ。青春よもう一度」
「ガ○ダムのファンにはまるで理解できない世界だろうな」
「まあ、あの映画そのものがガ○ダムのファンの把握能力の外にあるのかもしれないしね」
「ヤマトファンだったら分かるの?」
「さあ。それは分からん。しかし、分かる可能性はある」
「どうして?」
「人知を越えた奇抜な生物と向き合うエピソードはあるからだ。ヤマト食べちゃうガス生命体とか」
「なるほど」
「あとは本人の資質次第だろう」
オマケ2 §
「しまった。うっかりしていた」
「何を?」
「ガンダム00の劇場版の正式タイトルは? 完結編じゃないぞ」
「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」
「ヤマトのアメリカ放送時のタイトルは?」
「Star Blazers」
「つまりさ。両方とも"blazer"なんだよ」
「ええっ!?」
「直接的にヤマト的であることを示していないが、実は英語を経由するとヤマト的であったのだ」
「とすれば、予告編ででかでかと完結編って出るのも意図的かもしれないね。ヤマトファンに対するメッセージとして」
「うむ」
「ところで、"blazer"ってどういう意味?」
ここより引用
ブレザー【blazer】
フラノ地などを用いた背広型のスポーティーなジャケット。金属ボタンやパッチポケットが特徴。
「うーん、なんか違う」
「はははは」