2011年03月13日
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玉川上水下高井戸分水再見・実はまだまだ先があったのか!?

Written By: 川俣 晶連絡先

 玉川上水下高井戸分水は割と明瞭に痕跡が残っていて、始点の終点の解釈以外は割と明瞭に分かっている……と思っていました。

 しかし、最近になってそれは大きな間違いではないか、と思えるようになってきました。

 農業用水としての水路は2本セットの複線水路が基本です。

 整理統廃合されて単線の排水路化された最終形の痕跡が簡単に確認できるというだけで、実はもう1本あったのではないか、と思うわけです。

 そう思いながら歩いて見ると、実際に現在残る径路の南側に断続的な道があるように見えます。これが「もう1本」の残骸である可能性があります。(逆側はけっこう大きな段差があり、その方向にもう1本は考えにくい)

 あるいは部分的に複線ではなく3線かもしれない部分もあります。

 この問題は、他のいくつかの問題とも連動して解釈の幅を広げる可能性があります。

余談 §

 実は最近、玉川上水下高井戸分水に関して自分が分かっていることをまとめた冊子を作ろうかと考え始めています。大したものではありませんが。それと連動して、玉川上水下高井戸分水を歩くイベントも企画しようかと考えています。それに関連して改め歩いて見ると、まだまだ奥深いことに気付いてきました。

 こういう本の出版を引き受けようという出版社があれば良いのですが、まあテーマ的に無理かな。

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