「というわけでまだまだ続くよBD感想」
「今日はなんだい?」
「公開3日前カウントダウンイベントだ」
「それって赤坂サカスの? 君はそれに当たって参加したはずじゃ?」
「そうだ」
「じゃあ、感想なんて書く必要無いじゃん」
「そうじゃない」
「えっ?」
「気付いたこともある」
「現場にいたんだろう?」
「見ている視点がカメラと違うんだよ」
ヤマトガールズ問題 §
「ヤマトガールズ。実は正面から見ると、左右に分かれて2文字ずつ、YAMATOの6文字を作っていた。一瞬だし、正面から見ないと良く分からないが凄かった。要するに、ありきたりの演技の型を適当に合成して踊っただけでは無く、ちゃんとヤマト用にカスタマイズされているのだ」
「そうだね。普通はYAMATOの文字なんて出さないよね」
「あと実は後方で待機していた。それがちらっと見える映像があった」
熱唱問題 §
「ささきいさおの後ろにヤマトガールズ、その後ろに15mヤマト。これは正面から見ると燃える構図だね」
「わお」
「まさに1回しかあり得ない夢の光景だ」
「15mヤマトももう赤坂サカスには無いってことだね」
木村拓哉問題 §
「退場時、重苦しい着ぐるみのアナライザーを気遣う木村拓哉さん。そして、アナライザーを歩かせ、最後に降りる木村拓哉さん」
「それがどうした?」
「つまりさ。木村拓哉さんというのは、本質的に人をとりまとめてリーダーをやれる人材なのだよ。ああやって、蝶よ花よで最高の待遇で案内されてもさ。実はそうやって特別扱いされるのは本人のキャラじゃ無くて、本当は説得してとりまとめて円滑に進むように配慮して、人を動かすタイプなんだ。『よし、みんな行くぞ。オレに付いてこい!』というタイプ。先頭を歩いて作品の顔になれるけど、きちんと責任感があるから、退艦するのは自分以外の全員が降りてからなんだ。人を動かすってのはそういうことなんだ」
「それってさ。ある意味で艦長じゃないか」
「いやいや。艦長は山崎貴監督で、木村拓哉とは戦闘班長あるいは艦長代理」
「ぎゃふん」
「だからさ。やはりいちばんはまるのは、主要なキャスト全員を引き連れてステージに歩く木村拓哉という状況で、1人だけリムジンで会場で待機するのはあまり好みじゃ無かったのだろうと思う」
「悩ましいね」
おいらを探せ! §
「君は写っていた?」
「いや。写ってなかった」
「どうして?」
「カメラの後ろ側に位置する場所だったので、当然フレームに入らない」
「そうか」
「それに、熱狂する女性ファンの映像ばかりまとめていたよ。現地にはけっこう男性もいたけどね。映像では女性ばかりに見える」
「そこが編集のマジックだね」