「つくばである」
「つくばって筑波?」
「たぶんな」
「軍艦らしくないね」
「筑波 (巡洋戦艦)という事例があるからそうでもない。筑波型巡洋戦艦という言葉もあるので、タイプネームでもある」
「へえ。でも、それに何の意味があるの?」
「WikPediaの『戦艦に準ずる砲力を持つ巡洋艦として計画』というのは、後の条約型巡洋艦の先駆け的存在みたいだが、それはさておき、ここでヤマトに新設定が入ってくることの意味は大きい」
「なぜ大きいの?」
「新作が透けて見えるからさ」
「えー」
「新設定を今更作る意味がどれほどある」
「うーむ」
「外伝ならある程度分かる。たとえば、XXの建造に先立って建造された実験艦があるという設定を後から作って、実験艦をデザインして外伝扱いで活躍させるというのはありだ。しかし、ヤマトに搭載される新しい艇となると、話は変わる。一応、過去のヤマトは全て映像化されているはずなので、新設定が入り込む余地が無い」
「中型雷撃艇やコスモハウンドやシナノで一杯ってことだね」
「ということは、これから作られる未来の話で使う以外にあり得ない」
「それが、新作が透けて見えるって意味だね」
「だから、これは復活編2の設定が先行して漏れ出てきたと見なすのが妥当かもしれない」
「まさか!」
「本当のことは蓋を開けてみたいと分からないがな」
「ぎゃふん」
オマケ §
「それはさておき、コスモパルサーに乾坤一擲と描いた小林誠先生の趣味もディープだと分かった。第2次大戦で活躍した誰でも知ってる戦艦や巡洋艦の名前なんぞ使わない」
「そうか」
「まして、八八艦隊の名前も使わない」
「もっと世代が古いわけだね」
「そうだ。筑波 (コルベット)と解釈しても筑波 (巡洋戦艦)と解釈しても世代が古い」
「なるほど」
「でもさ。日本海軍の栄光の日々はまさにその『古い時代』にあるわけだ」
「八八艦隊は没落の始まりってことだね」
「勝つことだけを考えて建てたプランだ。日本の国力で養えない艦隊など仮に作っても意味が無い。国家を傾けるだけの艦隊は国家の寄生虫だ」
「大和は? 大和が来たらあんな敵やっつけてくれるよね!」
「無理。空を飛べないから」
「そうか。大和の栄光の日々はヤマトに改造されるまでおあずけか」
「そうだな」
「ジェットスクランダーで強引に飛ばすとかできないの?」
「ダブルスペイザーでも無理。重すぎ。世界1重い戦艦だぜ!」
「そうなると、世界1も悔やまれるね」
「もっとも、世界10位でも飛ばせないぐらい重いことには変わりないけどな」
「ぎゃふん」
オマケ2 §
「ヤマトらしく八八艦隊案をパワーアップした艦隊案を考えた」
「どんな名前?」
「スーパー九九艦隊案」
「内容は?」
「スーパーアンドロメダ級99隻を整備し、彗星の1つや2つ一気に葬れる計画案」
「スーパーアンドロメダ9隻+標準型戦艦9隻じゃないのか」
「それじゃ少なすぎるだろ。いや待て。漢数字は使わないで、スーパー99艦隊案と表記した方がそれらしいかな? スーパーナインナイン艦隊案」
「スーパー99ってオチかよ」
「ヤマトには潜水艦としての能力もあるしな」
「ぎゃふん」
オマケIII §
「99艦隊案より凄い999艦隊案ってのは……」
「佐藤大輔のRSBCに九九九艦隊案が既にあるので没」
オマケ復活編 §
「ところで、スーパーに買い物に行ってきた」
「それで?」
「やっぱりスーパーアンドロメダ級だよな、と思った」
「それはスーパーの意味が違う」