56、57ページ ウルクに突入するヤマト §
「想像を絶する書き込みだよなあ」
「原寸で掲載したかったけど妥協したっていうのも凄いよ」
「しかし、分かった」
「何?」
「ビデオで画面効果を入れると、素材の凄みが飛んでしまうのだよ。そこが完結編の弱点」
「なるほど」
58ページ 大魔神 §
「ヒロインが命を捧げると大魔神が怒って悪を倒してくれるのだろう」
「誰だよヒロインって」
「ディンギルの少年」
「何か違う」
「しかし、裏話も凄いよな。馬は白くしろと指示した西崎さんがあとでそれを忘れているとは」
「それだけ映画作りは激務だってことだね」
59ページ 岩盤反重力波抽出機 §
「映画を見たときは、印象に残らないどうでもいい絵だと思ったけど、こうして見るとやはり壮絶だね」
「描き込みの細かさが違うね」
60ページ 地球防衛軍秘密ドッグ §
「ヤマトなどの船がセルで別というのも凄いな。手間が掛かってる」
「しかもとてつもなく細かいよ」
「ヤマトが海に浮かぶのは確かに新たなる旅立ち以来かも」
61ページ 父と子 §
「映画に使われたものと似て非なる別物というのも凄いな」
「古代……」
「……」
「戦闘班長として出航の指揮を執れ」
「お言葉ですが沖田艦長」
「なんだ。辞表のことを気にしているのか? わしはヤマト艦長職の辞表のことしか聞いておらん」
「いえ、出航の指揮は航海班の仕事です」
「ぎゃふん」