「模型のヤマトを、サイズを問わずヤマトの模倣物とすると、ヤマト1974にはおそらく以下の3つがでてくる (他にあったら突っ込んでくれ)」
- 島次郎の作ったミニヤマト
- デスラー機雷に接触したバルーンダミー
- ゲールがバラノドンで破壊した模型のヤマト
「作中に模型が出てくるのは、ヤマト1974で既に頻出したパターンなのだね」
「だからアルカディア号でヤッタランがアルカディア号の模型を作るのはこのモチーフの反復なのだ」
「なるほど」
「そこで目から鱗が落ちたのが、機動戦艦ナデシコで作中の登場人物が自分の乗る機体の模型を作るのも同じモチーフの反復なのだ」
「なんか引っかかる言い方だね。何かどんでん返しがあるのだね?」
「もちコース。それにも関わらず、ヤマトの模型は違和感が無いのにナデシコの模型は違和感バリバリなのはなぜか」
「えー、分からないよ」
「結局さ。模型というのは理由がなければ作成されないものなのだ」
「理由?」
「ヤマトの場合、どの模型にも理由が存在する」
「アルカディア号は?」
「あれはマゾーンのモデラーと勝負するという理由がまだあった。だからぎりぎりセーフ」
「ナデシコは?」
「実はあまり強固な理由が見出せない」
それはさておき §
「それはさておき、模型の時代という過去の松本零士+小松左京作品の存在を考えると模型が出てくることには意味があると思える。しかし、続編以降ではヤマトから模型の出番が減ってしまう」
「なぜ?」
「それは分からない」
おっと! §
「そこで気づいた。2199の山本の部屋に模型が飾ってあるのは、そういう意味でヤマト1974のモチーフの反復かもしれない」
「理由はあるの?」
「飛びたいのに飛べない、という理由が存在する」
「それが演出的な心理表現ということだね」
オマケ §
「テスト航海から帰ってきたんだわ」
「ばっきゃろー」
「という台詞が自然に浮かんできた」
「えー」