「俺バカだな」
「えー。あの馬鹿高いチケットを買ってしまったのかよ」
「いやその。ヤマトと書いてあるとつい押してしまう悲しい性が」
「ヤマト氷河期の残党の悲しい習性か」
チケット奪取もドラマだ §
「どうドラマなんだい?」
「仕事をしながら時間まで待機。時間ピッタリにページをリロードしてボタンの出現を確認してボタンをブッシュ」
「それでチケットを確保できたのだね?」
「いや会員のログイン画面が」
「えー」
「会員登録のリンクもあって、それを1回押したが、実は下に小さく会員登録しないでチケットを申し込むという文字があったので慌てて戻ってそっちをプッシュ。そのあとは慌てていてパスワード欄にメールアドレスを入れたり、メールアドレスを書き間違って一致しないと怒られたり、そりゃもう大慌て」
「それは大変だ」
「まさにドラマだよ」
「これで終わったと思ったらまだ続きがあった」
「えー」
「通知メールが来ない。これはもうメールアドレスをミスったかと思って大騒ぎ」
「それで?」
「何回も見たのにspamに紛れていただけ。業者のドメイン名でフィルタしたらすぐ見つかった」
「なんだよそれ」
「肉眼は当てにならない、ということだ」
「機械を信じない真田さんが聴いたら目を三角につり上げそうだ」
「決済はクレジットカードで終わってしまったようなので、あとは本当にローソンに行ってチケットを取ってくるだけだ」
オマケ §
「これで、1/1000ヤマト2199、2号艦の建造が確定してしまったな」
「ひ~。でも、もう1つ同じものを作る意味があるの?」
「同じものは作らない。艦底部をごっそり作り替える予定だ」
「な、なんだって!?」
「宇宙戦艦ヤマトのデザイン上の弱点(と自分が思うもの)はいくつかあって、緑の宇宙戦艦ヤマトはそのうちのいくつかをクリアした。しかし、全ての問題をクリアしたわけではない」
「残った問題って何?」
- 航空機取り扱い能力が存在することに対する外見上の記号性が希薄であること
- 第3艦橋のデザイン的な位置づけが安定しないこと
「他には何かあるの?」
「おそらくミキシングビルドの要素が少し入ってくる見込みだ」
「他のキットのパーツを使うの?」
「そうだ」
「もう決めたの?」
「いくつか腹案があるだけで、まだだ」