Windows 8操作入門・スナップの方法

「スナップも、面白い割に意外と見落とされがちという気がするね」

「スナップってメニューは見たこと無いよ」

「メニューで操作する機能ではないからね」

「スナップって何?」

「画面を2分割して、2つのアプリの画面を同時に見る機能だ」

「それはおかしいよ」

「どうして?」

「だって、普通にウィンドウを表示させれば、2つどころか、3つでも4つでも好きなだけウィンドウを並べられるじゃないか」

「ちちち。その発想はタッチ時代には甘い」

「なぜ?」

「タッチ操作は細かい指定が苦手なのだ」

「だから?」

「ウィンドウの縁をタッチして自由にサイズを変えるのはかなり面倒だ」

「そ、そうか。確かにタッチがちょっとずれると正確に操作できないものね」

「しかも、揺れる電車の車内で操作するならもっとハードルは高いぞ」

「ひ～」

「結局、ほとんどの操作は2分割程度で済んでしまう。その時、微妙な操作抜きですぐ画面全体が2分割になる方が実は使いやすい」

操作方法 §

「どう操作すれば2分割になるの?」

「タッチ操作で左から指で新しいウィンドウを途中まで入れるだけだ」

「右から入れちゃダメなの?」

「右はチャームを出す操作だからダメ」

「ポイントは何?」

「途中で止めて少しタッチしたまま待つ。すると、画面が分割されて吸い付くようにして2つのアプリが並ぶ」

「ちょうど半分にはならないのだね」

「そう。必ず右が大きいか左が多きいか。どちらかになる」

「主に操作する側と、参照する側ということだね」

タスクスイッチ? §

「実はデスクトップは、スナップで小さく表示されるときにウィンドウの一覧が並ぶ。そして、それをクリックすると、大小が入れ替わってそのウィンドウがアクティブになる」

「簡易的なタスクスイッチとしても使えるわけだね」

「実はスナップ操作で使うときにこの機能を利用すると、複数のデスクトップアプリの切り替えがスムーズに行くぞ」

マウス操作 §

「マウスではどうすればいいのさ」

「マウスポインタを画面左上に持っていくとウィンドウのリストが出る。そのままドラッグして画面の途中でしばらく止めると、同じようにスナップできるぞ」

キーボード操作 §

「キーボードでもスナップしたいよ」

「Windowsキーを使えば簡単だ」

• 左にスナップ　Windows-Shift-.
• 右にスナップ　Windows-.

「えっ?　こんなに簡単なの?」

「Windowsキーを使った操作に慣れていない利用者は、CtrlかShiftと考えてしまうが、Windows 8ではWindowsキーを使うことで互換性を損なわずに新しいショートカットを提供している」

「これじゃ、Windowsキーが無い古いキーボードがもう使えないね」

「これでお払い箱だろう。ついでに、Windowsキーが無い方が良いと言ってわざわざ標準とかけ離れたキーボードを買い込んで悦に入る自称マニアの人たちもな」

「自称かよ」

「ソフトというのは標準的なハード構成を意識して作成されることが多い。OSだろうとアプリだろうとね。わざわざそれから逸脱するのは、ソフトで不便を被りたいと自発的に志願するようなものだ。あまり賢い選択ではない」

解像度が低いと使えない? §

「スナップは解像度が低いと使えない可能性がある」

「どれぐらい必要なの?」

「横1366px からと言われている」

「幅がある程度広くないと使えない機能なのだね」

「ただし、以下のような情報があることはある」

• How To Enable Windows 8 Snap On Low Resolution Displays

「レジストリ書き換えちゃうの?」

「利用はat your own riskで」

感想 §

「横に小さな動画再生を出しながら仕事をするとか、そういうことも可能なので実は意外と使えると」

「でもたった2つまででしょ?」

「しかし、たいていは2つで足りちゃうのも事実。その場合は大きさを調整する必要が無いので意外と手軽」

「えー。本当かよ。音楽を聴きながら2つの資料を並べて見たいときはどうするんだよ」

「音楽はバックグラウンドで再生が続くから見えなくても問題ない。ボリュームボタンなどを押せばメディアコントロールが表示されるので、音量変更や再生停止は簡単」

「へー。それじゃ画面は2分割でも音楽はまだ別口で扱えるのか」