これが20階建ての我が家 §
「屋根の無い20階でジャンプすると流れる雲に入れる」
「雲? 蜘蛛じゃなくて?」
「窓の外に蜘蛛が取り付いていることはある」
「ひぇ~」
「これ以上上にはブロックが置けない。限界高度だ」
「なんで中間の階だけガラスが多いの?」
「それはね。遠くを良く見るために必要だったからだよ。でも、ある程度以上はスピード重視で窓は一段になっている」
「なんで上の方だけ木じゃ無くて石なの?」
「そのころ、丸石の入手方法が分かって在庫が膨らんでいき、代わりに木の植樹というテクニックをまだ知らず、木が枯渇してきたからだよ」
「ふーん、いろいろあるんだね」
「でも建物の土台部分はけっこう木や土から丸石に置き換えて体質改善を図ってるよ」
まとめを始める §
「Minecraftにはまっているようだけど」
「うむ。それには理由がある」
「その理由とは?」
「順番に説明する」
Minecraftって何だろう? §
「Minecraftって、結局ゲームなの?」
「ゲームでもあり、世界シミュレーターでもあり、という感じだろう」
「でも、ゲームにしてはリアルじゃないね。全部四角いよ」
「四角くないのもあるけどね。しかし、ほとんど四角い。でも、それはレゴやダイヤブロックのようなブロック玩具と同じ事だ。あれらも、四角いブロックだけで組んで行くのが基本だ」
「それってさ。ゲームとしてはしょぼいってことじゃないの?」
「与えられたものをこなすだけのゲームならしょぼい」
「違うの?」
「そう。与えられていないものを作れるのがMinecraft。たとえば、FFとかドラクエなら家のデザインは決まっていて変更できない。しかし、Minecraftでは自分で作るから、どういう形にするかは自由。そうなると自由度の高さはかえって不便。手間が増えるだけだから」
Minecraftって何だろう?その2 §
「じゃあ、Minecraftって作るソフトなの?」
「craftは作るという意味でいいだろう」
「mineは?」
「mineには採掘という意味がある」
「穴掘りソフトってこと?」
「たぶんね」
「高い塔を作るよりも、穴を掘る方がメインってこと?」
「そうだと思うよ」
「なぜ?」
「地下には謎の空洞や、貴重な鉱石が埋まっているからさ。やはり穴を掘ってこその冒険。突然モンスターの巣穴を掘り当てると団体さんでモンスターが来るし。空中と違って地下は見通しも利かないし」
終わりはあるか §
「ボスモンスターを倒したら終わりだと思う?」
「まだそんなレベルではないよ」
「仮に倒したら終わると思う?」
「うーん、そうだな。あまり関係ないと思う」
「関係ないって?」
「ボスに関係なく終わるかもしれないし、ボスを倒しても終わらないかもしれない」
「なんで?」
「探索すべき世界があればね。それは探索が必要かも知れない」
理由の問題 §
「話は最初に戻るけど、君がこのゲームを気に入った理由は?」
「うん。結局、子供の頃にダイヤブロックやレゴがメインの遊びだったからだ」
「なぜブロック玩具がメインになったの?」
「理由は簡単。バラせば違うものを何回でも作れたからだ」
「プラスチックモデルなどは、作ったらそれでオシマイってことだね」
「そういう意味では無尽蔵に何でもブロックが使える仮想的なブロック遊びは面白よ」
「なんで?」
「物理的な実体のあるブロック玩具は、常にブロック不足に悩まされるからだ」