「PCHOBBY.NETのドメインは終わった。期限が来たのでそのまま失効させた。もうこのドメイン下のサービスにはアクセス出来ない」
「なぜ失効させたの?」
「PCホビイズムという活動の提唱そのものが失敗だったからだ」
「なんで失敗だったの? PCホビイズムが間違っていたの?」
「いや。PCホビイズムそのものが正しかったのか間違っていたのかは分からない」
「は?」
「実行してないからね」
「でも失敗したんだろう?」
「そう」
「なんでだよ。正しいか間違っているか分からないのに、なんで失敗は分かるんだよ」
「だってさ。1回運営側の志願者を集めて小ミーティングをやったらさ。こちらが『これこれこういう理由で今PCホビイズムをやるべきだ』と書いた趣旨説明を読んでいない人ばかり。改めてミーティングで説明すると、そんな趣旨だとは知らなかったと言われてビックリだよ」
「それはおかしいよ。だって、趣旨に賛同して志願したんだろう?」
「そうだ」
「なのに、趣旨の説明を読んでないわけ?」
「そうだったらしいぞ」
「読まずに賛同できるわけ?」
「脳内で趣旨を作り出せばできる」
「えーっ! まさか!」
「ずばり言うけど、PCホビイズムについてのリアクションは全ての世代で違うぞ。全て自分がPCを使って楽しかった時代を例に挙げて、『あの時代のようなことをするわけですね?』と言ってくる」
「じゃあ。君はどの時代を再現したかったわけ?」
「どの時代も再現しない。別の趣旨で別のことをする。そのことは趣旨の説明にちゃんと書いた」
「えっ?」
「つまり、みんな読んでないってことさ」
「でも分かっちゃうわけ?」
「そうだ」
「読まずに分かるなんておかしいよ」
「でも、それが今のネットのトレンドだ」
「ひ~っ!」
「だから失敗なんだよ。誰もが読まずに『分かった』と思うテーマを選んだ時点で、中身の趣旨の成否と関係無く失敗。門前払いを食った」
「お、お疲れさま……」