「戦隊とライダーの映画は2009年12月以来ほぼ皆勤賞で見ているのだが、最近分かってきた」
「何を?」
「戦隊とライダーの映画は皆勤賞が基本。ともかく全部見る。それが基本」
「なんで? 面白そうな奴だけ見るのではダメなの?」
「そうだ。皆勤賞が基本だ」
「なぜだよ」
「戦隊とライダーの映画は定期的に作り続けることが商業的な要請として存在するのだが、普通に作っても面白くならない。マンネリの極地だからね。しかし、お約束は外せない。それが商業的要請だ」
「それで?」
「だからこそ、追加の工夫を一作ごとにこらすわけだ。その工夫を見てこその戦隊とライダーの映画だ。その工夫は、作品の面白さとは別の次元に存在する別の問題なのだ」
「ふーん、それでキョウリュウジャーを見てきたんだね」
「そうだよ」
「結果は?」
「かなり面白いと思った。最近の戦隊映画の中でもかなり良い方だと思う」
感想 §
「じゃあさ、今回の映画の見せ場は何だい?」
「戦闘員の集団にいたぶられる素顔の戦士たち。特に女性戦士」
「ひ~」
「あとは現役戦隊の悪役化だな。黒いコスチュームの黒いキョウリュウジャー(素顔)」
「黒くていいのかよ」
「色とりどりの戦士よりも、黒一色の戦隊の方がかっこいいよ。それにアダルトチックだ。ゴーバスと共演するなら、それぐらいの大人っぽさが欲しいとも言えるけどね」
感想2 §
「その他の感想をアトランダムに書く」
- 樹液美味しい
- ヨーコちゃん可愛いよ
- アバレンジャーが3人戦隊とは知らなかった。聞いたかもしれないが、忘れていた
- 恐竜という切り口は面白い。全戦隊ほど無駄に人数を増やさずに済むし、恐竜ロボが3体並んで走って行く等画面にも一体感が出る
- ゴーバスはやはり渋い
- トリンをみて硬直しそうになるヒロム。ヒロムはぶっきらぼうで無表情だがギャグキャラ
- ダブルヒロインアクションが良かった
- こっちがゴクでこっちがマゴク。そして私はエスケープ。懐かしい口上だ
- エンディングの踊りが凄くいい。一体感がある。本来他の作品を演じてきた役者が一体になっている
感想おわり §
「この映画の完成された一体感にトッキュウジャーが割りこむのは無粋だろう」
「えー」
「だから、トッキュウジャーの顔見せはエンディング後になる。これはこれでいいと思う」
「トッキュウジャーはどうだい?」
「どこまで本気か分からない怪作だ」
「えー」
「特に『乗り換え』と称して別の色の戦士になっちゃうのは目新しい趣向ではないのかな」
「つまり、身体は同じなのに赤いモモタロスが青いウラタロスになるようなものだね?」
「何か違う。いや違わないのか?」