「妖怪ウォッチが流行っていると聞いてびっくりしたよ」
「なんで?」
「妖怪ウォッチのアニメを喜んで見ているのはおいらぐらいかと思っていたのに」
「ホントかよ」
「だいたい周囲から聞こえるのはビルドファイターズの話ばかりだし」
「そりゃ君の周囲がおかしいのだろう」
「かもしれん」
「で、妖怪ウォッチのどこがいいのさ」
「ストーリーは基本的に友達の妖怪を増やし、召喚して問題を解決するという筋立てだ」
「それで?」
「でも、相棒役のウィスパーはいつもパッドを手放さず実は知識が何も無い。召喚した連中はアクが強くで役に立たない」
「役に立たないのか」
「そうさ。そこがいいよね。しかもそういう本筋と関係なく入るストーリーがいい。人面犬シリーズとか」
「人面犬シリーズってなに?」
「人面犬という犬のおっさんが新しい職業に挑戦するが、エロいことをして警察に捕まるというパターン」
「ひ~」
「人面犬というのは、本来はブキミー召喚で召喚されて主人公の手助けをするのだが、召喚してみると牢屋に入っていたりする」
「ダメじゃん」
「でも、そこがいい」
「いいのかよ」
「というわけで、妖怪戦艦ヤマトウォッチを考えて見た」
妖怪戦艦ヤマトウォッチ §
「おかしい。おかしいよ。1974年からいったい何年経ったと思っているの。今どきヤマト新作TV放送なんて絶対おかしいよ。きっと妖怪の仕業だ」
「ケータ君、何でもかんでも妖怪の仕業にするもんじゃありませんよ。そんなに妖怪がどこにでもいるわけが……」
「いた!」
「ええっ!?」
「ウィスパー、あれは何?」
「ええと、あれは妖怪ブチンスキーですね」
「そうか。僕のプッチンプリンを勝手に食べたのはこいつだね?」
「プッチンプリンじゃありません。ブチンスキーです。どんなに時間がかかってもヤマトを作っちゃうヤマト妖怪です」
「ふーん。良く分からないけど友達にしておこう」
「それでケータ君。この話にオチはあるんですか?」
「もちろんあるよ。ブチンスキーだけに呼び出すときはブキミー召喚ではなく、ブチミー召喚するんだ」
オマケ §
「妖怪ウォッチの特質をよく表しているのがOPだな。現代的なダンサブルな音楽なのだが、途中で童謡が入って夕焼けで哀しい中身になる。つまり、ノリが良い悲しみが1つのテーマだ。そのへんは、人面犬シリーズにもコマさんシリーズにも共通する」
「それにどんな意味があるんだい?」
「頑張っても頑張っても空回りして良い方向に向かわない。その無念こそが妖怪ということだな」
「でも、それだけじゃエンターテインメントにならないじゃん。誰が好きこのんで哀しい話を見るんだよ」
「だから楽しく可愛くノリ良くやってるわけだ。でも一皮むくと哀しい話だよ」
オマケII §
「で、妖怪はブチンスキーだけなの?」
「そうだな。コマさんにあやかって、コバさんっていうのはどうだ?」
「都会はモンゲー怖いところだよ。一生懸命復活編作ったのに客が来ないと思ったらDVDが売れるだよ」
「モンゲー!」
オマケIII §
「意外と2199劇場版は妖怪ありかもよ」
「どこに出てくるんだよ」
「死んで妖怪になったゼーリックがゼバニャンとなって蘇る。危ないヤマト、ゼバニャンが立ちはだかっているぞ!」
(ゼバニャンの方がヤマトに轢かれて飛ばされる)
「違う、断じて違う!」
「何が違うの?」
「ゼーリックが妖怪になって復讐する相手はヤマトじゃない。デスラーだ!」
「久しぶりだね、デウスーラの諸君。また会えて光栄の至り」
「ゼーリック!」
「ゼルグードは死なんよ、このゼーリックもな」
「そうか。僕のゼリーを勝手に食べたのはこいつだね?」
「ゼリーじゃありません。ゼーリックです。どんなに時間がかかってもデスラーを暗殺するガミラス妖怪です」
オマケ2199 §
「で、結論は?」
「ゼーリックこそヤマト世界の妖怪」
「ひ~」
「やっぱりゼーリックが死んでから2199も緊張感が半減した気がするなあ」
オマケのオマケ §
「ガミラス側はゼーリックが妖怪でいいけど、ヤマト側はどうなんだよ」
「やっぱり伊東が妖怪だろう。妖怪猫目に似た名前で妖怪糸目」
「ひ~」
「じゃなかったら山本。妖怪あかなめに似た名前の妖怪赤目」
「ひ~」