2014年06月11日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 1459 count

緋眼のエース感想

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

  • 格納庫内、台座は汚してあるのに、機体そのものはピカピカ。
  • ヤマトそのものにも汚しが入っている。
  • 折りたたまれたコスモゼロの圧倒的第1印象。
  • 立場があやふやだった岬百合亜の位置づけが明確化されている。
  • 加藤から予備弾倉の話を聴いたエピソードを拡大して、各部の不足品を訊いて回る形にし、それによってヤマト艦内を自然に紹介している
  • 森雪が単なるヤマトガールズ(嫌な言葉だ)の一員では無く、きちんと管理職らしく描いてある
  • つまり、女性キャラばかり強調して描いているように見えつつ、男性キャラをないがしろにしているわけではなく、それよりも女性キャラのドラマ的な位置づけをアニメのやや曖昧な感じから明確化しようとしている
  • もっと言えば、女性の山本を主人公にした時点で山本はヤマト内の女性コミュニティをメインに生活するわけで、女性との接点が増えることになる。これは自然な展開
  • これだけメカを上手く描いているにも関わらず、コスモゼロα2の救援戦闘は大幅カット。その代わり、加藤との葛藤がメインになる。これはいいぞ。
  • 山本の見せ場だったはずの冥王星攻略戦をあっさりダイジェストでスルー。思い切りのいいパイロットだ。度胸もある。
  • 太陽系赤道祭の真琴のコスプレはカットされていないのは一見萌え偏重に思えるが実はここは加藤の重要なエピソード。加藤あっての山本なので、ここはカットすべきではなかったエピソードという意味で判断が良い
  • エロい感じのデフォルメヤマト。これも上手いな。普通のデフォルメした感じからバランスを崩してある
  • 存在意義が不明確だったYRAにきちんとドラマ的な位置づけを与えた
  • 山本がわざわざファルコンで飛び出した理由の説明が付いている
  • サッパリしようか、にサッパリした決着が付いた
  • 篠原がガミラスの大軍に飛び出すカットがめちゃめちゃ上手い。全部同じガミラス艦に見えてそうじゃない
  • 篠原を迎えるα2とファルコン隊。送り狼を迎撃。良い追加エピソードだ
  • えっ? ここで終わっちゃうの?というあんまりな終わり方。でもいいのだ。どうせこの後も話を続けても煮え切らない話ばかり続くから。むしろ無い方がいい。ヤマトの物語としては、松本零士版コミックのように最後はダイジェストでええねん

「感想を一言で言うとどうなる?」

「奥付の発行人に名前が書いてある保坂さんとはENIX時代に仕事したことあるよ」

「いや、それは作品とは何の関係もないから」

「そうか?」

「そうそう。中身を語れ」

「じゃあ、特に印象に残った特徴が2つある」

「それはなんだい?」

「1つめは絵が上手い。特にメカが上手い。上手さとは細かく描くことでも設定に忠実に描くことでもない、ということが非常に良く分かっている人だろう。特徴を掴んで、あとは強い印象を与えるようにカメラアングルを選んで、省略と追加を行いつつ描く。リアルではないが、雰囲気はより良く出ている。上手いと思うよ」

「もう1つはなんだい?」

「ドラマ的な構成が上手い。ヤマト2199アニメ本編より上手い。特にキャラクターの整理が進んでいる。平田のような意外と脇役のキャラが大きく出てくる割に島や徳川クラスの主要なキャラがほとんど出ないかまったく出てこない。沖田すら遠景で演説しているだけ。要するにこのドラマに必要なキャラを大幅に整理しているわけだ。あまり意味も無いキャラを増やしすぎたヤマト2199アニメ本編に対する優越点だな」

「では他のコミックと比較してどうだい?」

「それぞれ狙い目が違うので、単純に比較はできない。ただ、あくまでヤマトではなくヤマト2199のよりベターな表現の提示という意味ではかなり良い線を行っていると思う」

「それはもっとシンプルに言い直すとどうなんだい?」

「ヤマト2199が持っている不安定感、詰め込み感は払拭されている」

「要するに、思い切りの良いパイロットってことだね」

オマケ的感想 §

「ある意味で良い選択をしたと思う。どうしても営業的な判断で女性キャラを主人公に据えて、なおかつヤマト2199でなければならないとしたら、山本を主役に据えるしかないだろう。他のキャラでは主役の軸たりえない。そして、スパッと終わっているのも良いと思う。山本も最後の方はあまり軸にならないからだ」

「じゃあ、これは結局どういう話なんだい?」

「加藤によって救われた山本が篠原を救うわけで、他人によって救われた人間が今度は別の誰かを救うという話なのだ。加藤に救われ、古代に救われ、メルダに救われた山本は今度は篠原を救う。救われる立場から救う立場への変化そのものが物語の軸だ」

「エンケラドゥスではどうなのさ」

「あれは、これから始まる物語は【救う物語ですよ】という予感の提示なのだ。しかし、この段階では救っても叱責される。まだ本当は誰かを救える立場ではないからだ。形の上で救っていても本当には救っていない。しかし、篠原の時になると本当に救っている」

オマケ §

「どうしても営業的な判断で女性キャラを主人公に据えて、なおかつヤマト2199でなければならないとしたら、山本を主役に据えるしかないだろう。他のキャラでは主役の軸たりえない」

「森雪じゃダメなの?」

「軸となる屈折がないのだ」

「記憶がないじゃん」

「ところが、無いことにあまり思い悩んでいないのだ」

「原田真琴は?」

「順調にバカップル化が進行しただけで軸となる屈折がない」

「新見は?」

「結局、途中で軸が折れてしまうのだ。何となく独房から出られて、その後はストーリーの都合でしか動いていない」

「岬は?」

「位置づけが曖昧な上に、途中でユリーシャになってしまい、岬百合亜としての軸が無いんだ」

「ひ~」

「メルダはたまにしか乗らないし、ユリーシャはなかなか出てこないし、スターシャサーシャは乗ってすらいない」

「ヒルデは?」

「ヤマトとの接点がほぼ皆無だ」

「消去法だと山本しか残らないわけだね」

「いや、誰もいなくなったっちゃ、という可能性すらあったのだよ。その点で山本は実力で候補に残った。パイロット志望なのになれない屈折があったのだからね。赤い眼へのコンプレックスといい、そこはドラマになる」

オマケ2・お彼岸のエース §

「だって太田さんが赤道祭は伝統的に仮想だっていうから」

「似合ってると思うぞ」

「あ、なんか変な格好のが来た」

「鳥だ」

「飛行機だ」

「お彼岸ライダーだ」

「パラリラパラリラ~♪」

「か、加藤さんいったい何をしてるんですか!」

「実家がお寺だからな。これだけは言わせてくれ。お彼岸にはお墓参りしよう!」

オマケIII §

「お彼岸ライダーってなんだ?」

「島航海長(の声)が解説してくれる」

「どこまで行ってもヤマトから離れられない奴が来た」

「仮面ラジレンジャー、意外と知らない人も多い。radiko.jpプレミアム使えば今は全国どこでも聴けるのではないかな?」

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  • 格納庫内、台座は汚してあるのに、機体そのものはピカピカ。
  • ヤマトそのものにも汚しが入っている。
  • 折りたたまれたコスモゼロの圧倒的第1印象。
  • 立場があやふやだった岬百合亜の位置づけが明確化されている。
  • 加藤から予備弾倉の話を聴いたエピソードを拡大して、各部の不足品を訊いて回る形にし、それによってヤマト艦内を自然に紹介している
  • 森雪が単なるヤマトガールズ(嫌な言葉だ)の一員では無く、きちんと管理職らしく描いてある
  • つまり、女性キャラばかり強調して描いているように見えつつ、男性キャラをないがしろにしているわけではなく、それよりも女性キャラのドラマ的な位置づけをアニメのやや曖昧な感じから明確化しようとしている
  • もっと言えば、女性の山本を主人公にした時点で山本はヤマト内の女性コミュニティをメインに生活するわけで、女性との接点が増えることになる。これは自然な展開
  • これだけメカを上手く描いているにも関わらず、コスモゼロα2の救援戦闘は大幅カット。その代わり、加藤との葛藤がメインになる。これはいいぞ。
  • 山本の見せ場だったはずの冥王星攻略戦をあっさりダイジェストでスルー。思い切りのいいパイロットだ。度胸もある。
  • 太陽系赤道祭の真琴のコスプレはカットされていないのは一見萌え偏重に思えるが実はここは加藤の重要なエピソード。加藤あっての山本なので、ここはカットすべきではなかったエピソードという意味で判断が良い
  • エロい感じのデフォルメヤマト。これも上手いな。普通のデフォルメした感じからバランスを崩してある
  • 存在意義が不明確だったYRAにきちんとドラマ的な位置づけを与えた
  • 山本がわざわざファルコンで飛び出した理由の説明が付いている
  • サッパリしようか、にサッパリした決着が付いた
  • 篠原がガミラスの大軍に飛び出すカットがめちゃめちゃ上手い。全部同じガミラス艦に見えてそうじゃない
  • 篠原を迎えるα2とファルコン隊。送り狼を迎撃。良い追加エピソードだ
  • えっ? ここで終わっちゃうの?というあんまりな終わり方。でもいいのだ。どうせこの後も話を続けても煮え切らない話ばかり続くから。むしろ無い方がいい。ヤマトの物語としては、松本零士版コミックのように最後はダイジェストでええねん

「感想を一言で言うとどうなる?」

「奥付の発行人に名前が書いてある保坂さんとはENIX時代に仕事したことあるよ」

「いや、それは作品とは何の関係もないから」

「そうか?」

「そうそう。中身を語れ」

「じゃあ、特に印象に残った特徴が2つある」

「それはなんだい?」

「1つめは絵が上手い。特にメカが上手い。上手さとは細かく描くことでも設定に忠実に描くことでもない、ということが非常に良く分かっている人だろう。特徴を掴んで、あとは強い印象を与えるようにカメラアングルを選んで、省略と追加を行いつつ描く。リアルではないが、雰囲気はより良く出ている。上手いと思うよ」

「もう1つはなんだい?」

「ドラマ的な構成が上手い。ヤマト2199アニメ本編より上手い。特にキャラクターの整理が進んでいる。平田のような意外と脇役のキャラが大きく出てくる割に島や徳川クラスの主要なキャラがほとんど出ないかまったく出てこない。沖田すら遠景で演説しているだけ。要するにこのドラマに必要なキャラを大幅に整理しているわけだ。あまり意味も無いキャラを増やしすぎたヤマト2199アニメ本編に対する優越点だな」

「では他のコミックと比較してどうだい?」

「それぞれ狙い目が違うので、単純に比較はできない。ただ、あくまでヤマトではなくヤマト2199のよりベターな表現の提示という意味ではかなり良い線を行っていると思う」

「それはもっとシンプルに言い直すとどうなんだい?」

「ヤマト2199が持っている不安定感、詰め込み感は払拭されている」

「要するに、思い切りの良いパイロットってことだね」

オマケ的感想 §

「ある意味で良い選択をしたと思う。どうしても営業的な判断で女性キャラを主人公に据えて、なおかつヤマト2199でなければならないとしたら、山本を主役に据えるしかないだろう。他のキャラでは主役の軸たりえない。そして、スパッと終わっているのも良いと思う。山本も最後の方はあまり軸にならないからだ」

「じゃあ、これは結局どういう話なんだい?」

「加藤によって救われた山本が篠原を救うわけで、他人によって救われた人間が今度は別の誰かを救うという話なのだ。加藤に救われ、古代に救われ、メルダに救われた山本は今度は篠原を救う。救われる立場から救う立場への変化そのものが物語の軸だ」

「エンケラドゥスではどうなのさ」

「あれは、これから始まる物語は【救う物語ですよ】という予感の提示なのだ。しかし、この段階では救っても叱責される。まだ本当は誰かを救える立場ではないからだ。形の上で救っていても本当には救っていない。しかし、篠原の時になると本当に救っている」

オマケ §

「どうしても営業的な判断で女性キャラを主人公に据えて、なおかつヤマト2199でなければならないとしたら、山本を主役に据えるしかないだろう。他のキャラでは主役の軸たりえない」

「森雪じゃダメなの?」

「軸となる屈折がないのだ」

「記憶がないじゃん」

「ところが、無いことにあまり思い悩んでいないのだ」

「原田真琴は?」

「順調にバカップル化が進行しただけで軸となる屈折がない」

「新見は?」

「結局、途中で軸が折れてしまうのだ。何となく独房から出られて、その後はストーリーの都合でしか動いていない」

「岬は?」

「位置づけが曖昧な上に、途中でユリーシャになってしまい、岬百合亜としての軸が無いんだ」

「ひ~」

「メルダはたまにしか乗らないし、ユリーシャはなかなか出てこないし、スターシャサーシャは乗ってすらいない」

「ヒルデは?」

「ヤマトとの接点がほぼ皆無だ」

「消去法だと山本しか残らないわけだね」

「いや、誰もいなくなったっちゃ、という可能性すらあったのだよ。その点で山本は実力で候補に残った。パイロット志望なのになれない屈折があったのだからね。赤い眼へのコンプレックスといい、そこはドラマになる」

オマケ2・お彼岸のエース §

「だって太田さんが赤道祭は伝統的に仮想だっていうから」

「似合ってると思うぞ」

「あ、なんか変な格好のが来た」

「鳥だ」

「飛行機だ」

「お彼岸ライダーだ」

「パラリラパラリラ~♪」

「か、加藤さんいったい何をしてるんですか!」

「実家がお寺だからな。これだけは言わせてくれ。お彼岸にはお墓参りしよう!」

オマケIII §

「お彼岸ライダーってなんだ?」

「島航海長(の声)が解説してくれる」

「どこまで行ってもヤマトから離れられない奴が来た」

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