「この際、なぜ熊谷に行ったのかは問うまい」
「それで?」
「実は事前に地図を見ていて面白いことを発見してしまったのだ。熊谷の駅前(北口)に小さな川(星川というらしい)が流れている。その流れを下流に辿ると東京湾に行くが上流に辿ると星渓園という回遊式庭園に行き当たる。それは駅からそれほど遠くない」
「気になったわけだね?」
「そうだ。たまたま用事のあった場所が星渓園のすぐ近くだったので、行ってみたよ」
「それでどうだった?」
「生き物らしい生き物が多いと感じたよ。都心部の庭園は庭園として人工的に造られた感覚が強いのだけれど、ここはもっと自然の一部のような感じだった」
「で、ここは上流端だと思う?」
「いや。もっと上流側で谷地形だったので、より上流側に何かあったと思う」
その他 §
「あとは、熊谷市立熊谷図書館美術・郷土資料展示室に寄ってくればもっと自分らしいと思ったけどね。場所が正確に分かっていなかったし、暑かったし、疲れていたし、時間も無かったから帰ることにしたよ。でも後から地図で場所をチェックすると南口の割と近い場所にあったのだね。これなら寄っても良かったかも」
オマケ §
「ちなみに屋敷神らしきものを2つほど見つけた。1つは、えーとなんだっけ、忘れたけど見慣れないものだった。でももう1つは狐だったので、お馴染みの神さまに出会った気分だったよ」
「なんてこった」