「おお、そうか、これは良い言い訳だ」
「なんだよ」
「おいらもね。iPhone持つと爆発しちゃうから持たないんだ」
「なんだそりゃ」
「本当は、かっこ悪いから持ちたくないんだがね」
「世間ではかっこいいと言われているじゃないか」
「技術的な中身に比して金が掛かりすぎる。それを金持ちのステータスだと勘違いしている連中が群がっているだけで、それに迎合するのはかっこ悪いよ。本当の金持ちは無駄金を払わないものだ。おいらは貧乏だけどね」
「買う金が無いだけじゃないか」
「別に無理をすればiPhoneぐらいすぐ買えるが、無理をしてまで買うだけのメリットが見出せない。それだけだ」
「でも、それは世間に理解されないんだね?」
「iPhoneは素晴らしいと盲目的にお題目を唱える者達ばかりさ」
「じゃあ、永久に【iPhoneはかっこ悪いからやだ】という君の気持ちは通じないわけだね?」
「そう。言ったところで、言葉は通じるが意味や気持ちは通じない。本当は【少しは恥ずかしがれよ】という気持ちを込めて言っているのに、こっちが化け物扱いだ」
「だったら、【iPhone持つと爆発しちゃうから持たない】って言った方がずっと分かりやすくていいね」
「実際にネットを検索するとiPhoneが爆発した事例と称する記事が出てくるからね。意味は通じないけど、納得はしてくれるだろう」
「でも通じないんじゃ意味がない」
「いいよもう。世間がみんなでわっしょいしてるから」
「わっしょいか。お祭りみたいだな」
「そう。ただのお祭り。祭りが終わればそれまでだ」
「終わった後には何も残らない?」
「いや。Apple-IIの設計は素晴らしかったという事実だけが残るだろう」
「そのことをどうやって証明する」
「そりゃもう、赤松さん本人が今でもこれで遊んでいるぐらいだ」
「まわりまわって、UQネタで終わった!」
オマケ §
「で、どっかで見たような人が出てくる展開はいいのかよ」
「その人だって確証が無いし。何かのフェイクかも知れないし、期待感だけ受け取っておくのが正解だろう」
「で、次回ついに明かされる刀太の正体なんだね?」
「それも、そうなるという保証はないからな。誰かが来たらもうその話は喋らないかもしれない」
「うーむ」