「どうでもいい話だが、現在はムーミンの再評価に気持ちが向いている」
「なんでムーミンなんだよ」
「ムーミン1969のスタッフを見よ」
- 演出:大隅正秋(~第26話)、村野守美・上梨満雄・林政行・水沢わたる・奥田誠治・火野車(りんたろう)・高橋良輔・山本功・富士見崇・館輝正・石黒昇・出崎哲・輔逸平(第27話~)
- 脚本:山崎忠昭・藤川桂介・井上ひさし・山元護久・吉田喜昭・雪室俊一・松元力ほか(~第26話)、藤川桂介・雪室俊一・吉田喜昭・宮島邦・加藤有芳・吉原幸栄・田代淳二・沖屋栗八・星山博之・能加平(第27話~)
- 作画監督:大塚康生・芝山努・小林治(~第26話)、森田浩光・芦田豊雄・木村光雄(第27話~)
- 音響監督:田代敦巳
「あ。なんか凄くヤマトな名前がいくつか」
「しかも、数え切れない後年のビッグネーム達が」
- 大隅正秋=旧ルパン
- 奥田誠治=ゴーバリアン
- 高橋良輔=ゼロテスター
「みんなムーミンのスタッフ経験者ってことだね」
「面白いことだ。ついでに幼少の頃ムーミンを見て影響を受けた自分はこれを無視できない」
「そこかよ」
「しかし、派生した問題もある」
「何だよ」
「浪人生の頃に考えた7メカ合体ザンガンダー7というインチキアニメ企画があるのだが、これにも関連する」
「どこが関連するんだよ」
「これはあくまで理想のコン・バトラーVを考える思考実験で本当のアニメ企画ではない。その意味ではもう終わっている」
「それで?」
「でもね。それは地球側の話であって、宇宙人側の話は別だ」
「は?」
「実はムーミン型母艦の口から無数のニョロニョロ型戦闘機が出てくる設定だったのだよ」
「ひ~」
「そこで重要なポイント。この敵は宇宙の旅芸人。ムーミン型、ニョロニョロ型というのは、本来芸をするためのメカだから。地球に来て芸をしたが、金を払わないので怒って攻めてきたという設定。当然地球人側は芸の放送電波を受信できないから何も知らない。いきなり攻めてきたと思っている」
「なんというすれ違い」
「合体ロボの設定は今となってはどうでもいいのだが、この敵の設定は現代的で意味がある」
「どこが現代的なんだよ」
「金を払わない奴がいくらでもいて、それを正義だとすら主張する」
「それは戦争が必須だね」
「世の中にはJASRACに不当な攻撃を受けていると主張する人がいるが、実際には先にJASRACに喧嘩を売ったのは自分達だという自覚が無い」
「分かった。そういう世相を表現する手段として、ムーミン母艦は未だに意味があるわけだね」
オマケ §
「この状況は新たなる旅立ち的でもある。デスラー側は勝手に母星を掘られたと思って怒っているが、実は敵側も未知の敵がいきなり攻撃してきたと思っている」
「すれ違いってことだね」
「まあ偶発戦闘なんてそんなものだ」
オマケ2 §
「だが、それはともかく、ムーミンそのものを見なければならないとも思っている」
「なんでだよ」
「子供の頃は無自覚に見ていたからだ」
「それが何かを大人の目で見なければならないわけだね」
「それだけではない。子供の頃見ていなかったムーミンも見なければならない。ムーミンの実体にも興味があるからだ」
「どれだけあるんだよ」
「朗読やパペット版を除外すると、国産のアニメだけで3シリーズ。実はムーミン1969は前半と後半で制作会社が入れ替わっているので、内容が違うらしい。そういう意味では4シリーズ。ところが、現在は【楽しいムーミン一家】だけが販売が許諾されていて、それ以外のアニメシリーズを見るのは難しい。ムーミン1969の前半はLDだけ。後半は4エピソードだけVHS。ムーミン1972はVHSオンリーらしい」
「どれだけ見るのに苦労するんだよ」
「大変ですよ。楽しいムーミン一家も1巻もレンタルしようとしたらすぐ送ってこない。人気らしい」
「で、君の現状はどうなんだよ」
「楽しいムーミン一家のサントラ1をよく聞いてるよ。あとレンタルの絵本DVDが2枚目の前にある」
「さすがお腹がムーミン太りの男だ」
オマケIII §
「ムーミン最大のトピックは、やはりヒロインの名前だろう。それが何かで何となく分かった気になれる」
「スノークのお嬢さんと、フローレンと、ノンノンってことだね」
「ちなみに、南の海で楽しいバカンスではフローレンと言っていた」
「ああ。フローレンがマイクロビキニを着用するというエロシーンがある映画ね」