「これは良い映画だと思う。ゴジラ映画あるいは怪獣映画はクズが多い。その中できちんと怪獣を表現手段として使って寓話を描いているのは立派だ」
「ふーん。それで君は何を思ったの?」
「福田純監督は、実は昔や最近【お?】と思った映画やテレビシリーズを多く監督していることが分かった」
「たとえば?」
「昔なら電送人間、100発100中。テレビだと怪奇大作戦、流星人間ゾーン、日本沈没」
「最近だと?」
「コント55号 宇宙大冒険」
「それってコントじゃないの?」
「テーマ性のある結末が付く立派な映画だ」
「ふーん」
「惑星大戦争も最近新たに評価を付けているところだしね」
「ゴジラ対メカゴジラの話をしてよ」
「ヒロインの金城冴子は【かなぐすくさえこ】と読む。俳優は田島令子。クイーン・オブ・アクエリアスやエメラルダスの声優だった人だ」
「ゴージャスだね」
「原作には福島正実の名前も見えるし、本当に豪勢な映画だよ」
「沖縄という点については?」
「沖縄海洋博関係でそういう選択になったようだ」
「あの時代ってことだね」
「それから重要なことは、特撮自衛隊が出てこないが、本物のフェリーが出てくることだ。やはり本物は偉い。存在感が段違いだ」
「そこは重要ってことだね」