2015年07月11日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 732 count

続・今頃になって勃発する・【真っ赤なスカーフ】の歌詞解釈の問題

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

Subject: 今頃になって勃発する・【真っ赤なスカーフ】の歌詞解釈の問題

Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20150709092534

名前: カエル課長

本文:

トーノ様

真っ赤なスカーフの解釈、大いに賛同したいと思います。

スカーフのあの子は自分に気があったと思っておこうという、こっけいとも言えるレベルで調子のいい事を言う前半部

しかしそれは帰れるかどうかも定かで無い旅に出る男たちがすがる、小さな心の支えなのだと明かす後半部

この対比、展開の妙こそ真っ赤なスカーフの歌詞の真髄だと思います。

本当にスカーフを振られた男がいたとしても、そいつはこの歌詞の主人公じゃないんですよね。

対になっているようで実は行き違っている、旧作と2199の関係を映しているかのような2つの歌だなあと思います。

「カエル課長さま。ありがとうございます」

「他にも一件。同様の意見を頂いたね」

「意外と真っ赤なスカーフの解釈問題は、明確に解釈が分かれるのかもしれない。割とスパッと2199について肯定派と否定派が分かれちゃう理由の1つなのかな」

「理由の1つ?」

「他にも、2199にはかなり特殊な方向性があるのでね。古代を主人公として承認していないとか。加藤のスマートなハンサムさを承認しないとか。踏み絵はいっぱいある」

「アナライザーがスカートをめくらない、というのはどうでもいいぐらい対立点は多いわけだね」

そのことは何を意味するのか §

「結局、ヤマト2199的なヤマト解釈は、最初に似ているような場所からスタートして、最終的においらの手の届かない遠くに行って終わってしまったが、本当は最初から手の届かない遠くにあったんだ。表面的に似ているように見えただけでね」

「そもそも第1章のエンディングで既に明らかになっていたわけだね」

「そう。真っ赤なスカーフを聞いて、信じて待っている純粋な女が見えた時点で、既においらの理解の外側にあったわけだ」

「その女は君達の理解では実在しないわけだね」

「そうだ。実在しない以上、見えるわけがない。男の瞳に映っているだけだ」

「で、それが何を意味するわけ?」

「問題はその【非実在性】を上手く扱い得た作品とそうでもない作品があることだ」

「たとえば?」

「実は、SBヤマトは意外と上手く【非実在性】を作品に取り込んでいる」

「どこ?」

「沖田の嘘だな」

「放射能除去装置に関するメッセージは実際には無かったわけだね」

オマケの理由 §

「しかし、やはり【非実在性】が最も上手いのは【飛ぶ理由】だろうな。最初から最後までほとんど全部虚構」

「空中戦艦大和は?」

「それも虚構」

「だから、バウンドドックが空中戦艦大和に載っていても、大空飛ぶ代さんが艦これ風のファッションで飛び込んできてもオッケーなのだね」

「そうそう。ヴァンシップが空中戦艦大和艦載機でもね。それは許されるのだ。虚構だから」

「ミュンヒハウゼン男爵の主観視点と第3者視点では言ってることがまるで違うことも?」

「それもまた【非実在性】の表現の1つだ」

「でも、【何でもあり】の虚構に走ってもいいわけ?」

「いいのだ。あれは現実としての無矛盾性にばかり固執する風潮への批判性だから」

「なるほど」

「そして、真っ赤なスカーフが持つ【非実在性】は、【飛ぶ理由】にこそ直結しており、あまりヤマト2199にはつながっていない……と思うがね。そう思わない人もいて、彼らは星永遠を支持する。そういうことだろう」

オマケのスカーフ §

「つまり最終的にまとめると、真っ赤なスカーフの解釈は2つに分かれるわけだね?」

  • スカーフを振った女の真心は実在する 俺のために振られた。仮にオレで無いとしても誰かにために振られた
  • スカーフを振った女の真心は実在しない ロマンの産物、虚構である

「身も蓋も無い言い方をしてしまえば、そんなものだろう」

「この問題を分かりにくくした最大の問題はなに?」

「女の有無は問題にされていない。その女はたぶん実在だろう。真心は見えないから、その有無に関しては本当に個人の感性に依存する」

「見えないものは分かりにくいわけだね」

見えないオマケの影 §

「小松左京に、【見えないものの影】という小説があってなあ。やはりイマイチ人気が無い」

「見えないとダメなんだね」

「【飛ぶ理由】が偉いのは虚構性を可視化していることだと思う」

「誰が見たって何かがおかしいわけだね」

「そう。でも作品としての完成度は高いから、1つの作品として見ることができてしまう。でも間違ってる」

「未来の天才が再現した過去であるならば、素晴らしい出来映えであろうと思うわけだね。間違っているとしても」

ヤマト2199の虚構 §

「ヤマト2199では、超能力民族の生き残りが2人しかいないと言っていたのに、方舟でちゃぶ台返しされた。結果として、2人だけという話が虚構になった」

「それが、ヤマト2199が持つ虚構性?」

「でもね。それは意図してやったというよりも、劇場版作ったときに設定が矛盾しただけという風にしか見えないので、あまり虚構性を感じないのが残念」

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同人小説(PDF形式、無料ダウンロード可能) §

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名前: カエル課長

本文:

トーノ様

真っ赤なスカーフの解釈、大いに賛同したいと思います。

スカーフのあの子は自分に気があったと思っておこうという、こっけいとも言えるレベルで調子のいい事を言う前半部

しかしそれは帰れるかどうかも定かで無い旅に出る男たちがすがる、小さな心の支えなのだと明かす後半部

この対比、展開の妙こそ真っ赤なスカーフの歌詞の真髄だと思います。

本当にスカーフを振られた男がいたとしても、そいつはこの歌詞の主人公じゃないんですよね。

対になっているようで実は行き違っている、旧作と2199の関係を映しているかのような2つの歌だなあと思います。

「カエル課長さま。ありがとうございます」

「他にも一件。同様の意見を頂いたね」

「意外と真っ赤なスカーフの解釈問題は、明確に解釈が分かれるのかもしれない。割とスパッと2199について肯定派と否定派が分かれちゃう理由の1つなのかな」

「理由の1つ?」

「他にも、2199にはかなり特殊な方向性があるのでね。古代を主人公として承認していないとか。加藤のスマートなハンサムさを承認しないとか。踏み絵はいっぱいある」

「アナライザーがスカートをめくらない、というのはどうでもいいぐらい対立点は多いわけだね」

そのことは何を意味するのか §

「結局、ヤマト2199的なヤマト解釈は、最初に似ているような場所からスタートして、最終的においらの手の届かない遠くに行って終わってしまったが、本当は最初から手の届かない遠くにあったんだ。表面的に似ているように見えただけでね」

「そもそも第1章のエンディングで既に明らかになっていたわけだね」

「そう。真っ赤なスカーフを聞いて、信じて待っている純粋な女が見えた時点で、既においらの理解の外側にあったわけだ」

「その女は君達の理解では実在しないわけだね」

「そうだ。実在しない以上、見えるわけがない。男の瞳に映っているだけだ」

「で、それが何を意味するわけ?」

「問題はその【非実在性】を上手く扱い得た作品とそうでもない作品があることだ」

「たとえば?」

「実は、SBヤマトは意外と上手く【非実在性】を作品に取り込んでいる」

「どこ?」

「沖田の嘘だな」

「放射能除去装置に関するメッセージは実際には無かったわけだね」

オマケの理由 §

「しかし、やはり【非実在性】が最も上手いのは【飛ぶ理由】だろうな。最初から最後までほとんど全部虚構」

「空中戦艦大和は?」

「それも虚構」

「だから、バウンドドックが空中戦艦大和に載っていても、大空飛ぶ代さんが艦これ風のファッションで飛び込んできてもオッケーなのだね」

「そうそう。ヴァンシップが空中戦艦大和艦載機でもね。それは許されるのだ。虚構だから」

「ミュンヒハウゼン男爵の主観視点と第3者視点では言ってることがまるで違うことも?」

「それもまた【非実在性】の表現の1つだ」

「でも、【何でもあり】の虚構に走ってもいいわけ?」

「いいのだ。あれは現実としての無矛盾性にばかり固執する風潮への批判性だから」

「なるほど」

「そして、真っ赤なスカーフが持つ【非実在性】は、【飛ぶ理由】にこそ直結しており、あまりヤマト2199にはつながっていない……と思うがね。そう思わない人もいて、彼らは星永遠を支持する。そういうことだろう」

オマケのスカーフ §

「つまり最終的にまとめると、真っ赤なスカーフの解釈は2つに分かれるわけだね?」

  • スカーフを振った女の真心は実在する 俺のために振られた。仮にオレで無いとしても誰かにために振られた
  • スカーフを振った女の真心は実在しない ロマンの産物、虚構である

「身も蓋も無い言い方をしてしまえば、そんなものだろう」

「この問題を分かりにくくした最大の問題はなに?」

「女の有無は問題にされていない。その女はたぶん実在だろう。真心は見えないから、その有無に関しては本当に個人の感性に依存する」

「見えないものは分かりにくいわけだね」

見えないオマケの影 §

「小松左京に、【見えないものの影】という小説があってなあ。やはりイマイチ人気が無い」

「見えないとダメなんだね」

「【飛ぶ理由】が偉いのは虚構性を可視化していることだと思う」

「誰が見たって何かがおかしいわけだね」

「そう。でも作品としての完成度は高いから、1つの作品として見ることができてしまう。でも間違ってる」

「未来の天才が再現した過去であるならば、素晴らしい出来映えであろうと思うわけだね。間違っているとしても」

ヤマト2199の虚構 §

「ヤマト2199では、超能力民族の生き残りが2人しかいないと言っていたのに、方舟でちゃぶ台返しされた。結果として、2人だけという話が虚構になった」

「それが、ヤマト2199が持つ虚構性?」

「でもね。それは意図してやったというよりも、劇場版作ったときに設定が矛盾しただけという風にしか見えないので、あまり虚構性を感じないのが残念」

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