「これは面白い。ありえへん映画だ」
「どこがありえへんの?」
「実はタイトルがダブルミーニングなんだよ」
「というと?」
「アントマンとは、蟻のように小さいヒーローという意味と、蟻を使役するヒーローという2つの意味があったのだ」
「へー」
「そりゃもう、羽のある蟻にまたがって、蟻の大群を率いて飛ぶヒーローは格好いいよ」
「ありえへんね」
「まだまだ。最終決戦は子供部屋で走っている機関車トーマスの編成上で戦われ、客車を投げたり、客車をレーザーで迎撃したり、玩具を脱線させたり、機関車トーマス本体を巨大化させたり、そりゃもうやりたい放題。こんなに機関車トーマスが活躍する映画を見たことが無い」
「そんな特徴もありました、ってことだね」
「でもね。この映画が最も優れているのは、あくまで娘のために努力するパパのドラマだってこと。実は年齢の違う2人の娘が出てくる。それぞれパパは大切だ」
「へー」
「それから最初のエンディング曲がエレキギターが効いていて、ちょっとベンチャーズ風。あれは良かったね」
「そうなのか」
「そもそも、アントマンは1960年代生まれのヒーローらしいので、産まれた頃の流行りなんだろうね、ベンチャーズは」
「ふーん」
オマケ §
「ちなみにアントマン関連の物語はかなり進展しているらしい。映画に出てきた安堵マンは2代目らしい。映画のおっさんは初代らしい。その他にマーベルのコミックには3代目もいるらしい。娘のキャシーは成長するとスタチュアというスーパーヒロインになるらしい」
「どんなヒロイン?」
「こんな感じらしい」