「まあ映画扱いで感想を書くか」
「どうやって見たの?」
「PlayStation Storeから買ってPS3で見た。張り込んでSDじゃなくてHDを選んだから1300円もしたよ」
感想 §
「全く予想外ではあるが、良く出来ていた」
「内容はどうだい?」
「完全に、昔デジモンを見ていた子供達が大人になった層をターゲットにしているだろう。過去のデジモン作のネタが多く含まれる」
「みんな集まらないっていうのはウォーゲームの展開……とかだね」
「それから、やけに古くさい携帯をみんな持っていると思ったら、これはリアルタイムではなく過去を舞台にした作品なんだな。お台場があってみんな携帯を持っていても、10年前を舞台にした歴史的な作品」
「そこも凝っているわけだね」
「それからね。シナリオ的に言えば、戦うことへの疑問をきちんを描いているし、子供達だけが問題を背負っているわけでもない。しかし、それがまた謎となって物語を駆動する。デジモン達は実は出番が少なめになっていて、背景に沈んでいる。その代わり、太一とヤマトの関係が軸になっていて、キャラ過剰の害を上手く回避して分かりやすくなっている。まあ、キャラが多くなると分かりにくくなることもあるが、そこそこは上手くやっている」
「分かりにくいことってなに?」
「クワガーモンとカブテリモンはちょっと印象が似すぎとか」
「なるほど」
「でも、進化しないで戦うテイルモンとか、見ていると【そうそう】って思えて泣けた」
「泣けたのか」
「そうそう。目玉焼きはデジモン的には特別な意味がある」
まとめ §
「で、まとめると?」
「結局、テイマーズとかフロンティアとかあったけれど、ナンバリングタイトルは無印と02のみ。それが1と2。そして、今夏のTri.が3ってことなんだろうな。3である連続性と、2015年の新作としての意味をちゃんと考えて作ってあったと思う」