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2015年11月22日
トーノZERO映画感想total 658 count

【カリオストロの城】と【おませなツインキー】と【1970年代ロリコンブーム】の関係の考察

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

前置き §

 【おませなツインキー】という映画を見て、【1970年代ロリコンブーム】特に【カリオストロの城】との関係に思い至ったのでメモ。

食パン少女との関係 §

 そもそも、【おませなツインキー】を見た理由は、食パンをくわえながら遅刻遅刻と走る女学生のパターンが描かれているという情報によるものだが、実際にはパターンの元祖とは見なせないものであった。

  • 少女がバスから降りながら食パンをもぐもぐと食べている
  • 主人公ではない
  • 別に遅刻遅刻とは焦ってはいないし、本人は走ってもいない
  • パンは教師に取り上げられている

 結局、朝食をバスの中で食べる怠惰さがたしなめられているだけで、食パン少女のパターンとはあまり関係性を見出せなかった。もちろん、王子さまと衝突することもない。

謎の提起 §

  • なぜクラリスは16歳なのか
  • なぜクラリスは結婚を迫られるのか
  • なぜクラリスの結婚は破綻するのか
  • なぜ誰もクラリスを自分のものにしないのか
  • オートバイで走り去る峰不二子は何者なのか
  • なぜロリコンが揶揄されるのか
  • なぜ1970年代にロリコンブームが起きたのか

【おませなツインキー】のポイント §

 【おませなツインキー】は、無邪気なセックスアピールを行う16歳の少女の魅力に抗えない中年男が、略奪婚に近い形で少女を奪って結婚したが、結婚生活が破綻するというストーリーだ。最終的にツインキーは離婚して、新しい恋はあるという未来への希望で終わる。

 つまり、16歳の少女と、彼女の魅力に抗えない中年男のラブコメ映画だが、結末は破滅ということだ。

 1970年制作のイギリス・イタリア映画で、監督のリチャード・ドナーは6年後にオーメンを、8年後にスーパーマンを撮ることになる。

【おませなツインキー】とクラリスの関係 §

 カリオストロの城の唯一の元ネタが【おませなツインキー】ということではないが、クラリスというヒロインや、中年ルパンとの関係性は、【おませなツインキー】の影響を受けている可能性がありそうだという印象を得た。以下まとめてみよう。

なぜクラリスは16歳なのか §

 ツインキーが16歳だからである。と同時に16歳は結婚可能と見なされる場合が多い年齢であるが、子供とも見なされている年齢である。

なぜクラリスは結婚を迫られるのか §

 【おませなツインキー】は結婚が大きなテーマだからだ。16歳は結婚可能でありながらまだ子供という非常に微妙な年齢であり、16歳という前提から不可避に結婚というテーマが浮上する。

なぜクラリスの結婚は破綻するのか §

 結婚式はルパンの乱入で破綻し、ルパンもクラリスを連れて行かない。その結果、クラリスの結婚は破綻する。なぜ破綻するのか。【おませなツインキー】は結婚の破綻を描く映画そのものだからだ。中年男と16歳の少女の結婚は破綻することになっている。【おませなツインキー】ではそうだからだ。

なぜ誰もクラリスを自分のものにしないのか §

 ルパンは、泥棒も覚えますとけなげに訴えかけるクラリスを連れて行かない。それはなぜか。欲しくて欲しくて溜まらない16歳の少女を連れて行かない描写は、少し極端過ぎる感もあるが、実は【おませなツインキー】という前提を導入することでスッキリと解釈できる。16歳の少女は抗えないほどの魅力を持つが、手を出してしまうと破滅するからだ。

 破滅するのはルパンが泥棒だからではない。ルパンが中年だからだ。

 ルパンと【おませなツインキー】を知る観客と作り手はそれを知っているから、破局を回避するには連れて行かないのが正解だと分かっている。だからルパンは連れて行かない。

 ルパンが【この結婚は呪われている】というが、中年男と16歳の少女の結婚は最初から呪われていたのだ。呪いを掛けたのは【おませなツインキー】という映画だ。結婚を強行した伯爵は呪われたが、ルパンは呪いを回避した。

オートバイで走り去る峰不二子は何者なのか §

 【おませなツインキー】のラストシーンでは、破局した中年男と別れて、新しい恋が待っているという歌をバックに、自転車で走り去るツインキーが描かれる。

 一方で、ラストシーンの峰不二子は、【ルパンに付いていって不幸になった仮想上のクラリスの未来の姿】であり、彼女は【お友達になりたいわ】というルパンに構わず走り去る。つまり、中年男の手からこぼれ落ちてしまい、もう手には入らないのだ。

なぜロリコンが揶揄されるのか §

 【おませなツインキー】では、ツインキーが妻とは認識されない描写が多くあり、妻だと分かるとロリコンと批難されるシーンがある。

 クラリスと結婚しようとする伯爵がロリコン伯爵と揶揄されるのも、同じような価値観だ。

 しかし、そう揶揄したルパン自身も16歳の少女の魅力には抗えない。ただ、結婚しようとする意思を持たない分だけ、ルパンの方がより現実を知っているということだ。

なぜ1970年代にロリコンブームが起きたのか §

 【おませなツインキー】だけが影響元ではないだろうし、おそらく【おませなツインキー】が元祖ということもないと思うのだが、これが1970年代のロリコンブームに影響を与えたことは確かだろうと思う。

 なぜなら、本来ロリコンとは、子供の女性全般に対する趣味嗜好を意味する言葉だが、1970年代の特に後期のロリコンは圧倒的に比較的年齢層の高い子供の女性に嗜好が偏るからだ。つまり、クラリスであったり、女子高生であったりするわけだ。

 この偏りの遠因には、性的な関係を持つハイスクールの少女、ツインキーの存在があるのではないか。

【おませなツインキー】のロリコン嗜好 §

 自転車に乗って登校するブレザーの女子学生が延々と映されるシーンがあり、短いスカートに長い生足。延々と足を映し続けるカットもある。とても足フェチだ。しかも、通常なら性的な興味に対象にならない年齢層だ。この映画そのものが、【16歳の少女には抗えない魅力がある】ことを起点に、抗えない関係を持って結局破綻することを描く以上、それは必要な描写だ。しかし、破綻を回避しつつ、抗えない魅力だけを得ることもできると思った者達がいてもおかしくない。

まとめ・ロリコンの時代の到来と終わり §

 こうして成立した疑似ロリコン層は、本物のロリコンではない。ただの子供には興味が無いからだ。あくまで興味があるのは、大人の女としての属性を持ち始めた子供なのだ。

 1980年頃のロリコンとは、この疑似ロリコン層を意味することも多かったのだろうと考える。たとえば、この頃のロリコン漫画雑紙であるとか、おたくを非難する言葉としてのロリコンも、一部に本物のロリコンが混ざっていたであろうが、大多数が疑似ロリコン層であったのだろう。ロリコンとエロが同一視される場合すらあったと思う。

 従って、ロリコンと疑似ロリコンは、この先分離していくことになる。両者は相容れないほど本来異なるものだからだ。本物のロリコン層は犯罪性を内包しつつ地下に潜っていき、疑似ロリコン層は、ストレートにエロの世界にスライドして、高校生から年増女性まで幅広いレパートリーを取りそろえることになるのだろうと思う。

 しかし、両者の境界は依然として曖昧なままであり、オタク層の一部は完全に本来の意味でのロリコンだ。従って、オタク層への犯罪への懸念は未だに消えない。

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【カリオストロの城】と【おませなツインキー】と【1970年代ロリコンブーム】の関係の考察

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

前置き §

 【おませなツインキー】という映画を見て、【1970年代ロリコンブーム】特に【カリオストロの城】との関係に思い至ったのでメモ。

食パン少女との関係 §

 そもそも、【おませなツインキー】を見た理由は、食パンをくわえながら遅刻遅刻と走る女学生のパターンが描かれているという情報によるものだが、実際にはパターンの元祖とは見なせないものであった。

  • 少女がバスから降りながら食パンをもぐもぐと食べている
  • 主人公ではない
  • 別に遅刻遅刻とは焦ってはいないし、本人は走ってもいない
  • パンは教師に取り上げられている

 結局、朝食をバスの中で食べる怠惰さがたしなめられているだけで、食パン少女のパターンとはあまり関係性を見出せなかった。もちろん、王子さまと衝突することもない。

謎の提起 §

  • なぜクラリスは16歳なのか
  • なぜクラリスは結婚を迫られるのか
  • なぜクラリスの結婚は破綻するのか
  • なぜ誰もクラリスを自分のものにしないのか
  • オートバイで走り去る峰不二子は何者なのか
  • なぜロリコンが揶揄されるのか
  • なぜ1970年代にロリコンブームが起きたのか

【おませなツインキー】のポイント §

 【おませなツインキー】は、無邪気なセックスアピールを行う16歳の少女の魅力に抗えない中年男が、略奪婚に近い形で少女を奪って結婚したが、結婚生活が破綻するというストーリーだ。最終的にツインキーは離婚して、新しい恋はあるという未来への希望で終わる。

 つまり、16歳の少女と、彼女の魅力に抗えない中年男のラブコメ映画だが、結末は破滅ということだ。

 1970年制作のイギリス・イタリア映画で、監督のリチャード・ドナーは6年後にオーメンを、8年後にスーパーマンを撮ることになる。

【おませなツインキー】とクラリスの関係 §

 カリオストロの城の唯一の元ネタが【おませなツインキー】ということではないが、クラリスというヒロインや、中年ルパンとの関係性は、【おませなツインキー】の影響を受けている可能性がありそうだという印象を得た。以下まとめてみよう。

なぜクラリスは16歳なのか §

 ツインキーが16歳だからである。と同時に16歳は結婚可能と見なされる場合が多い年齢であるが、子供とも見なされている年齢である。

なぜクラリスは結婚を迫られるのか §

 【おませなツインキー】は結婚が大きなテーマだからだ。16歳は結婚可能でありながらまだ子供という非常に微妙な年齢であり、16歳という前提から不可避に結婚というテーマが浮上する。

なぜクラリスの結婚は破綻するのか §

 結婚式はルパンの乱入で破綻し、ルパンもクラリスを連れて行かない。その結果、クラリスの結婚は破綻する。なぜ破綻するのか。【おませなツインキー】は結婚の破綻を描く映画そのものだからだ。中年男と16歳の少女の結婚は破綻することになっている。【おませなツインキー】ではそうだからだ。

なぜ誰もクラリスを自分のものにしないのか §

 ルパンは、泥棒も覚えますとけなげに訴えかけるクラリスを連れて行かない。それはなぜか。欲しくて欲しくて溜まらない16歳の少女を連れて行かない描写は、少し極端過ぎる感もあるが、実は【おませなツインキー】という前提を導入することでスッキリと解釈できる。16歳の少女は抗えないほどの魅力を持つが、手を出してしまうと破滅するからだ。

 破滅するのはルパンが泥棒だからではない。ルパンが中年だからだ。

 ルパンと【おませなツインキー】を知る観客と作り手はそれを知っているから、破局を回避するには連れて行かないのが正解だと分かっている。だからルパンは連れて行かない。

 ルパンが【この結婚は呪われている】というが、中年男と16歳の少女の結婚は最初から呪われていたのだ。呪いを掛けたのは【おませなツインキー】という映画だ。結婚を強行した伯爵は呪われたが、ルパンは呪いを回避した。

オートバイで走り去る峰不二子は何者なのか §

 【おませなツインキー】のラストシーンでは、破局した中年男と別れて、新しい恋が待っているという歌をバックに、自転車で走り去るツインキーが描かれる。

 一方で、ラストシーンの峰不二子は、【ルパンに付いていって不幸になった仮想上のクラリスの未来の姿】であり、彼女は【お友達になりたいわ】というルパンに構わず走り去る。つまり、中年男の手からこぼれ落ちてしまい、もう手には入らないのだ。

なぜロリコンが揶揄されるのか §

 【おませなツインキー】では、ツインキーが妻とは認識されない描写が多くあり、妻だと分かるとロリコンと批難されるシーンがある。

 クラリスと結婚しようとする伯爵がロリコン伯爵と揶揄されるのも、同じような価値観だ。

 しかし、そう揶揄したルパン自身も16歳の少女の魅力には抗えない。ただ、結婚しようとする意思を持たない分だけ、ルパンの方がより現実を知っているということだ。

なぜ1970年代にロリコンブームが起きたのか §

 【おませなツインキー】だけが影響元ではないだろうし、おそらく【おませなツインキー】が元祖ということもないと思うのだが、これが1970年代のロリコンブームに影響を与えたことは確かだろうと思う。

 なぜなら、本来ロリコンとは、子供の女性全般に対する趣味嗜好を意味する言葉だが、1970年代の特に後期のロリコンは圧倒的に比較的年齢層の高い子供の女性に嗜好が偏るからだ。つまり、クラリスであったり、女子高生であったりするわけだ。

 この偏りの遠因には、性的な関係を持つハイスクールの少女、ツインキーの存在があるのではないか。

【おませなツインキー】のロリコン嗜好 §

 自転車に乗って登校するブレザーの女子学生が延々と映されるシーンがあり、短いスカートに長い生足。延々と足を映し続けるカットもある。とても足フェチだ。しかも、通常なら性的な興味に対象にならない年齢層だ。この映画そのものが、【16歳の少女には抗えない魅力がある】ことを起点に、抗えない関係を持って結局破綻することを描く以上、それは必要な描写だ。しかし、破綻を回避しつつ、抗えない魅力だけを得ることもできると思った者達がいてもおかしくない。

まとめ・ロリコンの時代の到来と終わり §

 こうして成立した疑似ロリコン層は、本物のロリコンではない。ただの子供には興味が無いからだ。あくまで興味があるのは、大人の女としての属性を持ち始めた子供なのだ。

 1980年頃のロリコンとは、この疑似ロリコン層を意味することも多かったのだろうと考える。たとえば、この頃のロリコン漫画雑紙であるとか、おたくを非難する言葉としてのロリコンも、一部に本物のロリコンが混ざっていたであろうが、大多数が疑似ロリコン層であったのだろう。ロリコンとエロが同一視される場合すらあったと思う。

 従って、ロリコンと疑似ロリコンは、この先分離していくことになる。両者は相容れないほど本来異なるものだからだ。本物のロリコン層は犯罪性を内包しつつ地下に潜っていき、疑似ロリコン層は、ストレートにエロの世界にスライドして、高校生から年増女性まで幅広いレパートリーを取りそろえることになるのだろうと思う。

 しかし、両者の境界は依然として曖昧なままであり、オタク層の一部は完全に本来の意味でのロリコンだ。従って、オタク層への犯罪への懸念は未だに消えない。

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