PukiWikiのサイトを移行するにあたって、旧サーバと新サーバは同じOSだったので油断したところ、酷く手間を使ったので取りあえずメモ。
PukiWikiのバージョン §
現時点では1.5.0が最新なのでこれに上げる。以下のPHPのバージョン問題と連動するので、古いままでは動くとは限らない。
UTF-8とEUC-JPの問題 §
古いPukiWikiサイトはEUC-JPで動作している可能性があるので、バージョンを上げる際にUTF-8版で置き換えてしまわないように注意する。(実際に複数あるうちの1つだけEUC-JPだった)
PHPのバージョン §
PHPの最新バージョンは7だが、これを動かすには5の最新版を入れる。
ランタイム問題 §
VC++の適切なランタイム(PHPで指定されている)を入れる。忘れると単にエラー500が出て何も分からないだけ。
php.ini問題 §
php.iniは、php.ini-productionをリネームして準備する。内容は適切に書き換える。(各種サイトに情報はいろいろある)
mbstring問題 §
PukiWikiはmbstringを必要とするが、mbstringは明示的に有効化しないと使えない。コメントアウトされているphp.iniのextension=php_mbstring.dllを有効化し、mbstringの各種設定を行う。
感想 §
「情報がネットには多いのに、的を得た適切な情報が見つからず、かなり回り道を余儀なくされてしまった」
「いちばん悪いのはなに?」
「エラーメッセージがあまりにもそっけないこと。エラー500になると、ほとんど何も分からない」
「今回良かったことはなんだい?」
「障害ポイントの切り分けは、printfデバッグで切り抜けられたこと。それができるからPHPへの支持があるのだろう」
「悪かったことは?」
「printfデバッグを要求されたことで、いっきに時計の針が何十年も巻き戻った気がしたよ。PHPあるいはOSSのダメなところはそこだろう。常識があまりにも古すぎる」
「問題発生時の支援が貧弱だったということだね」
「そもそも自動で環境を整えてくれるインストーラが存在しない時点で、冗談にしか思えない」
「常識的な商用ソフトではあり得ない事態だったわけだね」
「まあ、世の中には商用ソフトでもやたら方言がきつくて手順が複雑なソフトもあるけどな。SQL Serverとか」
「ぎゃふん」