2016年01月30日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 711 count

ヤマト2199と声優の世代交代論

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

https://twitter.com/Jiraygyo/status/692859168688992256

『宇宙戦艦ヤマト2199』は賛否両論あるけど、声優の世代交代という意味では完璧だったと思う。さて新しい『銀河英雄伝説』はどうかな?

「ここでかすかな違和感に引っかかった」

「銀英伝やるぐらいなら、とっとと銀河乞食軍団をアニメ化しろってこと?」

「そうそう。そのまま小説版宇宙からのメッセージの世界に……って、ちがうー」

「じゃあなんだい?」

「ヤマト2199は声優の世代交代に関して本当に完璧だったのだろうか?」

「というと?」

「確かに違和感は少なかったが【完璧か?】と言われると微妙に違和感が残る」

「どのあたりが気になる?」

「例えば、人気声優小野大輔を古代進役に据えたのは良かったのかもしれない。知名度があるから。でも、テレビシリーズのヤマト2199では、古代があまり活躍していないし、そもそも古代進が主人公という解釈で作られていない」

「せっかく人気声優を連れてきたキャスティングの努力が微妙にすれ違っているわけだね」

「島の鈴村健一も、大物のマニア声優をキャスティングした割に見せ場が少ない。しかも、【嘘だ嘘だ】はいやなイメージを与えるところで、良い見せ場とは言いがたい。結局、反乱鎮圧のために逆らったところが最大の見せ場だが、本当に美味しいところは保安部の若い男に持って行かれた」

「それだけ?」

「他にも多いぞ。そもそも渋い大人の演技ができる山寺宏一をデスラーに据えた割に最後は凄く子どもっぽいデスラーで終わってしまい、山寺宏一の価値を活かしたとは思えない」

「あんなデスラーなら見たくなかった、というのとは別に声優を活かせなかった事例と認識できたわけだね」

「まあ、グリーゼあたりで登場したデスラーは非常に良かったよ。宮川彬良の名曲【独裁者の憂鬱】と山寺宏一の演技と演出と作画の冴えもあって、このあたりのデスラーは良かった。でも、中盤以降のデスラーにはその冴えがもう見られない。どんどんお子さまになって行くだけ」

「他には?」

「ゼーリックの若本節は上手いし個性的で印象に残るのだが、全体のバランスの中で少し突出しすぎて、他の声優の印象を殺してしまっている面もあると思う。おそらく、【目立つ役を与えなくても目立ってしまう】ぐらいのバランスで活用する方が良かったのではないか……と思わなくもない」

「女性側には何か意見は無いのかい?」

「岬百合亜の内田彩の声は、キンキンと甲高いほとんど子どもで、大人のドラマにはあまり馴染んでいなかったにも関わらず、凄く宣伝に露出していたのもやはりキャスティングのミスだと感じる」

「でも人気はあるのだろう?」

「ヤマト2199の女性キャラの中で特に突出した人気キャラとは聞いていない。おそらく、新見やヒルデには負けるのだろう」

「じゃあ、イスカンダル人は?」

「スターシャはこの世のものとは思えないキャラだったはずなのに、ひたすら生々しさだけが感じられた。このあたりは、キャスティングのミスというよりも、キャラの性格設定変更の方が大きい感じがする。でも、本来はベルダンディー的なイメージでの井上喜久子というキャスティングだが、そのように活用されなかっただけという気がしないでもない」

「まさかとは思うが他にも?」

「フラーケンがけっこうへっぽこキャラでな。せっかく中田譲治の渋い声が付いているのに行動が伴っていない」

「それも違和感か!」

「更に言えば、ハイニの佐藤せつじの怪演技は非常に上手いし印象的なのだが、その分だけ周囲の他キャラを食ってしまったのはバランスが悪い。本当はフラーケンを印象づけるべきところで、女房役の方が目立ってしまった」

「じゃあ、全般的にまとめるとどうなる?」

「ヤマト2199の声優キャスティングは、少なくとも違和感を感じない水準にはなっているから、合格ラインと言って良いと思うのだが、完璧と言ってしまうとそれも違うような気がする。普通に見ているだけなら気にならないレベルでの小さな違和感はいろいろ残った」

オマケ §

「だからさ。グリーゼのエピソードの時、ゼーリックは居並ぶ重鎮の1人に過ぎず、そこでは特に突出した存在ではなかった。あくまで、タラン兄弟やディッツと同格のキャラだった。そこで、若本声で存在感を示したのは【後々重要な役割を果たす】という展開を暗示するという意味で、良いキャスティング、良い演技と言えた」

「しかし、ゼーリックが突出した存在になると、周囲の他者の印象を食ってしまうことで、逆に物語が上手く回っていかなくなるわけだね」

「そう。だから本当はドメルとドメルボーイズのような関係を、ゼーリックも自分の腹心と持てれば良かった。ゼーリックの思いの一部は走り回る腹心に割り当てられればもっとバランスが取れたと思う」

「せっかくバンデベルがいても印象に残らないのは可哀想なのだね」

オマケ2 §

「しかし、ヤマト2199は語らないと言った割に語ったね」

「あ……」

オマケ2のオマケ §

「このオチはオタクの大統領のオチなのだが、絶対に通じないぞ」

「ひ~」

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宇宙戦艦ヤマト

宇宙戦艦ヤマトとその時代【Kindle版電子書籍】 §

 宇宙戦艦ヤマト成立の時代背景を検証した研究書です。ブログに書いていない話題も多く収録しています。是非お読みください。Android/iPhone/iPad/Windows PCなどですぐ読めます。Webブラウザ用のリーダーもAmazonから提供されています。

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小説推理サイボーグシリーズ (PDF形式、無料ダウンロード可能) §

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『宇宙戦艦ヤマト2199』は賛否両論あるけど、声優の世代交代という意味では完璧だったと思う。さて新しい『銀河英雄伝説』はどうかな?

「ここでかすかな違和感に引っかかった」

「銀英伝やるぐらいなら、とっとと銀河乞食軍団をアニメ化しろってこと?」

「そうそう。そのまま小説版宇宙からのメッセージの世界に……って、ちがうー」

「じゃあなんだい?」

「ヤマト2199は声優の世代交代に関して本当に完璧だったのだろうか?」

「というと?」

「確かに違和感は少なかったが【完璧か?】と言われると微妙に違和感が残る」

「どのあたりが気になる?」

「例えば、人気声優小野大輔を古代進役に据えたのは良かったのかもしれない。知名度があるから。でも、テレビシリーズのヤマト2199では、古代があまり活躍していないし、そもそも古代進が主人公という解釈で作られていない」

「せっかく人気声優を連れてきたキャスティングの努力が微妙にすれ違っているわけだね」

「島の鈴村健一も、大物のマニア声優をキャスティングした割に見せ場が少ない。しかも、【嘘だ嘘だ】はいやなイメージを与えるところで、良い見せ場とは言いがたい。結局、反乱鎮圧のために逆らったところが最大の見せ場だが、本当に美味しいところは保安部の若い男に持って行かれた」

「それだけ?」

「他にも多いぞ。そもそも渋い大人の演技ができる山寺宏一をデスラーに据えた割に最後は凄く子どもっぽいデスラーで終わってしまい、山寺宏一の価値を活かしたとは思えない」

「あんなデスラーなら見たくなかった、というのとは別に声優を活かせなかった事例と認識できたわけだね」

「まあ、グリーゼあたりで登場したデスラーは非常に良かったよ。宮川彬良の名曲【独裁者の憂鬱】と山寺宏一の演技と演出と作画の冴えもあって、このあたりのデスラーは良かった。でも、中盤以降のデスラーにはその冴えがもう見られない。どんどんお子さまになって行くだけ」

「他には?」

「ゼーリックの若本節は上手いし個性的で印象に残るのだが、全体のバランスの中で少し突出しすぎて、他の声優の印象を殺してしまっている面もあると思う。おそらく、【目立つ役を与えなくても目立ってしまう】ぐらいのバランスで活用する方が良かったのではないか……と思わなくもない」

「女性側には何か意見は無いのかい?」

「岬百合亜の内田彩の声は、キンキンと甲高いほとんど子どもで、大人のドラマにはあまり馴染んでいなかったにも関わらず、凄く宣伝に露出していたのもやはりキャスティングのミスだと感じる」

「でも人気はあるのだろう?」

「ヤマト2199の女性キャラの中で特に突出した人気キャラとは聞いていない。おそらく、新見やヒルデには負けるのだろう」

「じゃあ、イスカンダル人は?」

「スターシャはこの世のものとは思えないキャラだったはずなのに、ひたすら生々しさだけが感じられた。このあたりは、キャスティングのミスというよりも、キャラの性格設定変更の方が大きい感じがする。でも、本来はベルダンディー的なイメージでの井上喜久子というキャスティングだが、そのように活用されなかっただけという気がしないでもない」

「まさかとは思うが他にも?」

「フラーケンがけっこうへっぽこキャラでな。せっかく中田譲治の渋い声が付いているのに行動が伴っていない」

「それも違和感か!」

「更に言えば、ハイニの佐藤せつじの怪演技は非常に上手いし印象的なのだが、その分だけ周囲の他キャラを食ってしまったのはバランスが悪い。本当はフラーケンを印象づけるべきところで、女房役の方が目立ってしまった」

「じゃあ、全般的にまとめるとどうなる?」

「ヤマト2199の声優キャスティングは、少なくとも違和感を感じない水準にはなっているから、合格ラインと言って良いと思うのだが、完璧と言ってしまうとそれも違うような気がする。普通に見ているだけなら気にならないレベルでの小さな違和感はいろいろ残った」

オマケ §

「だからさ。グリーゼのエピソードの時、ゼーリックは居並ぶ重鎮の1人に過ぎず、そこでは特に突出した存在ではなかった。あくまで、タラン兄弟やディッツと同格のキャラだった。そこで、若本声で存在感を示したのは【後々重要な役割を果たす】という展開を暗示するという意味で、良いキャスティング、良い演技と言えた」

「しかし、ゼーリックが突出した存在になると、周囲の他者の印象を食ってしまうことで、逆に物語が上手く回っていかなくなるわけだね」

「そう。だから本当はドメルとドメルボーイズのような関係を、ゼーリックも自分の腹心と持てれば良かった。ゼーリックの思いの一部は走り回る腹心に割り当てられればもっとバランスが取れたと思う」

「せっかくバンデベルがいても印象に残らないのは可哀想なのだね」

オマケ2 §

「しかし、ヤマト2199は語らないと言った割に語ったね」

「あ……」

オマケ2のオマケ §

「このオチはオタクの大統領のオチなのだが、絶対に通じないぞ」

「ひ~」

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