2016年08月05日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 530 count

2016年にゴジラを通じて理解するヤマト

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「ある日Twitterを見ていたら、シン・ゴジラの感想として【昔のゴジラなら関係ない方向に飛んで行く弾があったのに全弾命中は素晴らしい】という意見を目撃して天地がひっくり返るほど驚いたのだ」

「なんで?」

「【全弾命中】は手抜きに見えるし、実際に全弾命中する兵器であろうとも実際に映像で見せると退屈だからだ」

「当たるか当たらないかハラハラするから緊張感があるわけだね」

「そう。ヤマト2199でたった一隻でガミラス艦隊に突っ込んでいく古代守艦に全弾命中していたらいつ沈むかが簡単に分かって面白くない」

「結局、喩えもヤマトかい」

「まあそういうわけで、【全弾命中】というのは、108あるシン・ゴジラが盛り上がらない不満点の1つなんだがね」

「うん」

「しかし、その瞬間にこの問題が本質が何かが分かった」

「それはなんだい?」

「まず大前提。映画というのは、見る人次第でいくらでも感想が変わる。映画は自由だ。どう見ても良い」

「それで?」

「うん。だからね。ヤマト2199の最初に古代守艦が画面に入ってきたときに、そこで超感動した人と下手くそと思った人がいるのと同じ話なんだよ」

「要するに、立ったまま射撃するモビルスーツを見てリアルだと感動した人と、伏せろよ馬鹿と思った人がいる話と同じってことだね」

「そう。でも、もうちょっと分かった」

「というと?」

「大ざっぱにいうと、オタク時空というものがあり、オタク時空発生装置によってそれは発生され、そこに引きづり込まれるとオタク獣は3倍強くなるのだ」

「いやいや。オタク獣は無いだろ。それはない」

「よく分かったな。オタク獣はついうっかり付け加えただけで本当はない」

「オタク時空発生装置も無いだろ」

「ない」

「それで?」

「つまりだな。オタク時空というものは確かにあり、その中では、オタク時空の法則が存在し、オタク時空のリアリティがあり、オタク時空の掟がある」

「オタクの掟のためにスーパーガンで立ち向かうのだね?」

「光の国の掟じゃあらへんがな」

「それで?」

「うん。つまりだね。シン・ゴジラ108の突っ込みどころはオタク時空では長所にカウントされているってことだ」

「それにどんな意味があるの?」

「シン・ゴジラを見た劇場で感じた微妙な雰囲気。映画が終わったら拍手をする人がいたが少数派で広がらない。中程は混み合っているが前後は割とガラガラ……という状況を見と、やはりオタク時空を生きている人には自明な【シン・ゴジラは素晴らしい】という価値観はそれほど共有されていないような気がした。あまりにもみんなが誉めるので多数の観客が見に来るが、本当にこれは面白いのか混乱した人の方が多かったのではないか。そんな印象を持った。彼らのかなりの割合は昔怪獣映画が好きだっただけであって、別にオタク時空に住んでいるとは限らないのだ」

「なるほど、でもそれはヤマトと関係ない」

「いやいや。そうでもない」

別時空よ永遠に §

「つまりさ。宇宙戦艦ヤマトにも意外とこういうギャップがあってね。たとえば、ヤマトよ永遠にとか、人によって毀誉褒貶が激しい。しかし、あんな突っ込みどころが多い映画のどこが……と思うのは間違っていたのだよ」

「たとえば?」

「【古代は死んだ】というアルフォン。そこで森雪の相手役にあからさまな嘘つきを配置してどうするだよ、という意見は当然ある」

「うん。どうせ森雪と大恋愛を繰り広げる色男ならもっと誠実であって欲しいよね」

「でもさ。口説くためには嘘までつくいじらしい男、と肯定的にアルフォンを見る視線もあるのだろう」

「あ、そう解釈するとむしろ恋愛を後押しするな」

「そう。そのように思えばアルフォンと森雪の関係がむしろ盛り上がる」

「森雪をいつも見ているアルフォンのいじらしい立場が可愛いね」

「映画も盛り上がる」

「しかし、それだけなら当たり前の話にも思えるが」

「むしろ、ここで【ヤマト時空】とは別に【永遠に時空】が存在すると考えると分かりやすい。そこには、【永遠に時空】の法則が存在し、【永遠に時空】のリアリティがあり、【永遠に時空】の掟がある」

「【永遠に時空】の法則って何だよ」

「たとえば、【ヤマト時空】の感覚で言うと、新たなる旅立ちでラスボスとして登場したゴルバがあっさり壊滅するのはおかしいと思えるが、【永遠に時空】の感覚で言うと違う。あれは大中間補給基地と同じくヤマト快進撃を印象づける敵に過ぎない。そして、ヤマト快進撃は、敵が未来の地球を偽装する必要に迫られる伏線なのだ。どこも破綻していない」

「【永遠に時空】では新たなる旅立ちが存在しないか存在感が薄いってことだね」

オマケ §

「古代を死んだことにするアルフォンは、カットされたシーンを前提にすると解釈できる」

「仮死状態で切り抜けたんだね」

「そうだ。でも、そうではない解釈で永遠にを再構築する意味というのがありそうな気がしてきた」

「実際の映画の全ての映像、全ての台詞を肯定した上でそれに解釈を突けていく物語だね」

「それはそれで、自分自身へのトレーニングとして小説化にチャレンジしても良いかも知れない」

「おっと。珍しく前向きな意見だね」

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宇宙戦艦ヤマトとその時代【Kindle版電子書籍】 §

 宇宙戦艦ヤマト成立の時代背景を検証した研究書です。ブログに書いていない話題も多く収録しています。是非お読みください。Android/iPhone/iPad/Windows PCなどですぐ読めます。Webブラウザ用のリーダーもAmazonから提供されています。

同人小説(PDF形式、無料ダウンロード可能) §

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「ある日Twitterを見ていたら、シン・ゴジラの感想として【昔のゴジラなら関係ない方向に飛んで行く弾があったのに全弾命中は素晴らしい】という意見を目撃して天地がひっくり返るほど驚いたのだ」

「なんで?」

「【全弾命中】は手抜きに見えるし、実際に全弾命中する兵器であろうとも実際に映像で見せると退屈だからだ」

「当たるか当たらないかハラハラするから緊張感があるわけだね」

「そう。ヤマト2199でたった一隻でガミラス艦隊に突っ込んでいく古代守艦に全弾命中していたらいつ沈むかが簡単に分かって面白くない」

「結局、喩えもヤマトかい」

「まあそういうわけで、【全弾命中】というのは、108あるシン・ゴジラが盛り上がらない不満点の1つなんだがね」

「うん」

「しかし、その瞬間にこの問題が本質が何かが分かった」

「それはなんだい?」

「まず大前提。映画というのは、見る人次第でいくらでも感想が変わる。映画は自由だ。どう見ても良い」

「それで?」

「うん。だからね。ヤマト2199の最初に古代守艦が画面に入ってきたときに、そこで超感動した人と下手くそと思った人がいるのと同じ話なんだよ」

「要するに、立ったまま射撃するモビルスーツを見てリアルだと感動した人と、伏せろよ馬鹿と思った人がいる話と同じってことだね」

「そう。でも、もうちょっと分かった」

「というと?」

「大ざっぱにいうと、オタク時空というものがあり、オタク時空発生装置によってそれは発生され、そこに引きづり込まれるとオタク獣は3倍強くなるのだ」

「いやいや。オタク獣は無いだろ。それはない」

「よく分かったな。オタク獣はついうっかり付け加えただけで本当はない」

「オタク時空発生装置も無いだろ」

「ない」

「それで?」

「つまりだな。オタク時空というものは確かにあり、その中では、オタク時空の法則が存在し、オタク時空のリアリティがあり、オタク時空の掟がある」

「オタクの掟のためにスーパーガンで立ち向かうのだね?」

「光の国の掟じゃあらへんがな」

「それで?」

「うん。つまりだね。シン・ゴジラ108の突っ込みどころはオタク時空では長所にカウントされているってことだ」

「それにどんな意味があるの?」

「シン・ゴジラを見た劇場で感じた微妙な雰囲気。映画が終わったら拍手をする人がいたが少数派で広がらない。中程は混み合っているが前後は割とガラガラ……という状況を見と、やはりオタク時空を生きている人には自明な【シン・ゴジラは素晴らしい】という価値観はそれほど共有されていないような気がした。あまりにもみんなが誉めるので多数の観客が見に来るが、本当にこれは面白いのか混乱した人の方が多かったのではないか。そんな印象を持った。彼らのかなりの割合は昔怪獣映画が好きだっただけであって、別にオタク時空に住んでいるとは限らないのだ」

「なるほど、でもそれはヤマトと関係ない」

「いやいや。そうでもない」

別時空よ永遠に §

「つまりさ。宇宙戦艦ヤマトにも意外とこういうギャップがあってね。たとえば、ヤマトよ永遠にとか、人によって毀誉褒貶が激しい。しかし、あんな突っ込みどころが多い映画のどこが……と思うのは間違っていたのだよ」

「たとえば?」

「【古代は死んだ】というアルフォン。そこで森雪の相手役にあからさまな嘘つきを配置してどうするだよ、という意見は当然ある」

「うん。どうせ森雪と大恋愛を繰り広げる色男ならもっと誠実であって欲しいよね」

「でもさ。口説くためには嘘までつくいじらしい男、と肯定的にアルフォンを見る視線もあるのだろう」

「あ、そう解釈するとむしろ恋愛を後押しするな」

「そう。そのように思えばアルフォンと森雪の関係がむしろ盛り上がる」

「森雪をいつも見ているアルフォンのいじらしい立場が可愛いね」

「映画も盛り上がる」

「しかし、それだけなら当たり前の話にも思えるが」

「むしろ、ここで【ヤマト時空】とは別に【永遠に時空】が存在すると考えると分かりやすい。そこには、【永遠に時空】の法則が存在し、【永遠に時空】のリアリティがあり、【永遠に時空】の掟がある」

「【永遠に時空】の法則って何だよ」

「たとえば、【ヤマト時空】の感覚で言うと、新たなる旅立ちでラスボスとして登場したゴルバがあっさり壊滅するのはおかしいと思えるが、【永遠に時空】の感覚で言うと違う。あれは大中間補給基地と同じくヤマト快進撃を印象づける敵に過ぎない。そして、ヤマト快進撃は、敵が未来の地球を偽装する必要に迫られる伏線なのだ。どこも破綻していない」

「【永遠に時空】では新たなる旅立ちが存在しないか存在感が薄いってことだね」

オマケ §

「古代を死んだことにするアルフォンは、カットされたシーンを前提にすると解釈できる」

「仮死状態で切り抜けたんだね」

「そうだ。でも、そうではない解釈で永遠にを再構築する意味というのがありそうな気がしてきた」

「実際の映画の全ての映像、全ての台詞を肯定した上でそれに解釈を突けていく物語だね」

「それはそれで、自分自身へのトレーニングとして小説化にチャレンジしても良いかも知れない」

「おっと。珍しく前向きな意見だね」

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