「旧メカコレ・デスラー三段空母をもらったので、作った。初めてではない……はず」
「それで?」
「思ったことが2つある」
「1つめはなに?」
「実は三段空母は三段かもしれない」
「どういう意味だよ」
「実は下の三段が同じ形状で、最も上の甲板だけ形状が違っている。そもそも先端部のデザインが違う」
「それで?」
「下の三段はおそらく発艦用甲板で、できるだけ短時間に全機を発進可能にするために甲板が三段ある」
「最上段のは?」
「おそらく着艦専用。下にも1枚ある。着艦用が2枚ということだ」
「つまりなんだい?」
「デスラー三段空母には飛行甲板が合計5枚ある。うち3枚が発艦用。2枚が着艦用」
「その解釈、2199とは食い違うよ」
「そうだ。最下層の発艦用甲板と最下層の着艦用甲板が連続しているのが2199解釈。まあ他にも山のように解釈違いがあるんだけどね」
「君は違うの?」
「下部着艦甲板は中二階構造で、第1層と第2層の双方の機体を収容する仕組みだろうと思った」
「分かった。つまり結論はなんだい?」
「デスラー三段空母のより厳密な解釈は四段空母ではなく、発艦三段着艦二段空母だろうと思う」
「合計すると五段空母になるよ」
「いやいや。発艦三段着艦二段空母をいろいろ略して読むと三段空母でもいいわけだ」
「なんてこった! 三段に戻って来たぞ」
「多層式と表記した2199解釈にノーと言って、おいらは三段空母で行こう」
「じゃあ、もう一つの思った事ってなんだい?」
「デスラー三段空母を完成した翌日、ひょんなことからネットで2199の空母の写真を見たけどね。細かいし手間は掛かっているし電飾もしてあるようだけど、ぱっと見の印象だけで言ったら【オレの作ったデスラー三段空母の方が格好いい(誇張度200%)】と思ったよ」
「2199デザインは細かくなっているだけで、全体のフォルムがイマイチだってことだね。でもどこがいちばん問題だと思った?」
「緑の奴はね。飛行甲板の先端がなぜか尖ってるんだよね。あそこが、いちばん見栄えを悪化させている」
「緑の奴って、名前を既に忘れたな」
「忘れた忘れた。でも2199ファンでも意外と固有名詞をいっぱい忘れているから問題無い」
「じゃあ君が作ったデスラー三段空母の名前は?」
「第一空母。艦長はゲットー。禿のハゲットーではありません。檄を飛ばして参集したガミラス軍人でドメルの子飼いではありません」
「なぜそれは覚えている」