「いやー、参ったな。なんだこの【あり得たはずのネギま!の続きを読まされている】感は」
「あり得たはずのネギま!の続きってなんだい?」
「強くなった彼ら彼女らは必然的に大人になって行かざるを得ない。無数の少女達との関係は等距離ではいられない。しかし、クラスメート全員がネギにラブというわけではないし、ネギは十分に大人というわけでもない。そして、子供のその場の激情を肯定してしまうのは、大人の態度とは言えない」
「つまり、ネギは誰でも自由に選べる立場では無いのだね?」
「そう。彼が何をしようと子供恋愛ごっこ以上のものにはならない。そこを見切れるだけの大人がどれだけいるのかの問題であったが、千雨は見切った。他のみんなも見切れないまでも漠然と見切った」
「それで?」
「だからこそ、ネギは自分に無い大人の要素に魅力を感じて千雨に告白したのだろうか、大人であるがゆえに告白は不発で終わる」
「では、千雨の態度は正しいわけ?」
「それは分からない。恋愛は理屈で行うものではないからだ」
「なるほど。そういう話が面白いわけ?」
「そうさ。理屈で割り切れない話はいいぞ」
「じゃあ良かったのだね?」
「そうだ。その上、宇宙戦艦ヤ○トよりもスケール感、臨場感のある宇宙戦闘も見られたしな」