2017年11月02日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 278 count

喧嘩を売ったのは誰か

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「アニメなんていうのは嗜好品だから好きな人も嫌いな人もいる。それが大前提」

「ヤマト好きな人も嫌いな人もいるのは自然だって事だね」

「そうだ。しかし、普通は嫌いと言うことはあまり言われない」

「そもそも、嫌いなら最初から見ないからだね」

「そう。わざわざ否定的な意見を表明して喧嘩を売ることはない。それは無粋な行為だ」

「せっかく楽しんで見ている人がいるとき、そこで相手を嫌な気持ちにさせることは何ら建設では無いわけだね」

「その通りだ」

「話はそれでおしまいかい?」

「いやいや。ここからが本題」

「いったいなんだい?」

「最初に喧嘩を売ったのは誰かという問題」

「なんだそれは」

「この問題は【リメイク】という要素を入れた瞬間に、似て非なる別の問題に化けるのだよ」

「えー。まさか」

「リメイクがオリジナルに忠実である頻度は低く、たいてい何かの変更が加えられる。あるファンから見て、その変更が【オリジナルの否定」として機能することがある」

「全てのファンではなく、あるファンの視点だね?」

「そうだ。全てのファンの視点ではない。特定のファンの視点だ」

「彼から見る世界では何が見えるんだい?」

「彼はリメイク作品を経由して喧嘩を売られたのだ」

「つまり、わざわざ否定的な意見を表明して喧嘩を売ってきた……と見えるわけだね?」

「そうだ。それは無粋な行為だ。当然怒る」

「怒って抗議するわけだね?」

「だが、その抗議は他の誰かからは【わざわざ否定的な意見を表明して作品に喧嘩を売ってきた】……と見える」

「あれあれ? ちょっと整理させてくれ」

「いいよ」

「ここで登場人物は【リメイクを作ったオフィシャル】、【リメイクを見て喧嘩を売られたと認識したオリジナルファンのAさん】、【Aさんの抗議を見て、喧嘩を売られたと解釈したリメイクファンのBさん】の3人がいるわけだね?」

「オフィシャルは一人じゃないし、AさんもBさんも一人ではないがね」

「じゃあ、3つの立場と呼ぼうか」

「そうだね」

「つまり、Aさんの視点から見ると、喧嘩を売ってきたのはオフィシャルであり、オフィシャルが平和な世界にあえて爆弾を投げ込んで無粋に見えるわけだね?」

「そうだ」

「でも、Bさんの視点から見ると、喧嘩を売ってきたのはAさんであり、Aさんが平和な世界にあえて爆弾を投げ込んで無粋に見えるわけだね?」

「そうだ」

「外部の突き放した視点から見ると、Aさんは被害者であり、かつ加害者であるわけだね?」

「そうなる。Aさんは同時に被害者であり加害者でもあるという矛盾した立場に立たされる」

「でも、それはおかしいよね」

「そうだ。おかしい。状況が捻れている」

「そもそも、Aさんの意識の中では、自分が加害者であるとか、無粋な振る舞いをしているという意識はないよね?」

「そうだ。ない。むしろ、無粋な振る舞いをされて抗議している側だ」

「でも、抗議に対して否定的な意見が付いたら態度は硬化しちゃうよね」

「そう。デスラーに抗議したスターシャは、デスラーの拒絶されると態度を硬化して【ヤマトが来たら放射能除去装置を渡す】と言い切ってしまった。それと同じようなことだ」

「ってことは、Aさんが折れる可能性は無いね?」

「無いよ。Aさんから見れば悪いのはオフィシャルであって、BさんのAさんに対する抗議は不当な嫌がらせにしか見えないのだから」

「でも、Bさんも折れないよね」

「別にBさんは悪いことをしているという意識は無いからな。無粋な振る舞いを見て抗議しているだけだ」

「じゃあ、この世界に加害者はいるのかよ」

「実は明瞭な加害者は存在しないかもしれない。しかし、【ルール違反に見える振る舞い】は存在し、それに対する【不快感】も存在し、それによって発生する【抗議】も実在する」

「【抗議】がルール違反に見えることによって、無限に争いは続くわけだね」

「かくして、前提の食い違いが放置されたまま全ての人間が不当な攻撃を受けた被害者となり、無限に終わらない銀河100年戦争が開幕する」

「誰が被害者で誰が加害者なのか。平和とは何だ」

「この争いの根本的な問題は、加害者には加害者としての意識はなく、被害者には自分がどのような被害を受けたのかという具体的な認識を欠いたまま不快感を剥き出しにしているケースが多いことだ」

「それは、ますます問題の解決が遠のくということだね」

「そうさ。争っている当事者にそもそもなぜ争っているのかに関する意識が無い以上、争いを調停することは非常に難しい」

「みんな、不当な攻撃に怒って反射的に意見を言っているだけだから、計画性も戦略も何も無く、単に快と不快しかない世界で無益な言葉の応酬が続くわけだね」

オマケ §

「で、君の意見は?」

「リメイクなんて下らない行為はもうやめちまえ。益が無い」

「みんな、オリジナルで勝負しろってことだね」

「もちろん、昔の作品の要素は取り入れても良いがね。それはそれ。作品の軸を別の何者かに委ねるようなことをしたって、どうにもならないが、実際には委ねていないから更に傷口が広がる」

「つまり、リメイクのヤマトではなく、オリジナルストーリーのヤマトをやれってことだね?」

「いや、そもそももうヤマトというタイトルの新作は作らない方が良い。あるいはせめて、ヤマトという名前を借りただけの別物を作れってことだな」

「なぜ名前借り?」

「どんなに作品が良くても知名度がある駄作に負けるからさ」

オマケ2 §

「リメイク飽きた。もうやめちまえ。というのはもう5年前から言ってる気もする」

「しょうもない、ダメなリメイク映画は当時からうんざりするほど見ていたわけだね」

「まあ、たまにはリメイクブームがあるのはある意味で必然だろう。しかし、リメイクに頼る過ぎる風潮はジャンルの退潮そのものだよ」

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 宇宙戦艦ヤマト成立の時代背景を検証した研究書です。ブログに書いていない話題も多く収録しています。是非お読みください。Android/iPhone/iPad/Windows PCなどですぐ読めます。Webブラウザ用のリーダーもAmazonから提供されています。

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喧嘩を売ったのは誰か

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「ヤマト好きな人も嫌いな人もいるのは自然だって事だね」

「そうだ。しかし、普通は嫌いと言うことはあまり言われない」

「そもそも、嫌いなら最初から見ないからだね」

「そう。わざわざ否定的な意見を表明して喧嘩を売ることはない。それは無粋な行為だ」

「せっかく楽しんで見ている人がいるとき、そこで相手を嫌な気持ちにさせることは何ら建設では無いわけだね」

「その通りだ」

「話はそれでおしまいかい?」

「いやいや。ここからが本題」

「いったいなんだい?」

「最初に喧嘩を売ったのは誰かという問題」

「なんだそれは」

「この問題は【リメイク】という要素を入れた瞬間に、似て非なる別の問題に化けるのだよ」

「えー。まさか」

「リメイクがオリジナルに忠実である頻度は低く、たいてい何かの変更が加えられる。あるファンから見て、その変更が【オリジナルの否定」として機能することがある」

「全てのファンではなく、あるファンの視点だね?」

「そうだ。全てのファンの視点ではない。特定のファンの視点だ」

「彼から見る世界では何が見えるんだい?」

「彼はリメイク作品を経由して喧嘩を売られたのだ」

「つまり、わざわざ否定的な意見を表明して喧嘩を売ってきた……と見えるわけだね?」

「そうだ。それは無粋な行為だ。当然怒る」

「怒って抗議するわけだね?」

「だが、その抗議は他の誰かからは【わざわざ否定的な意見を表明して作品に喧嘩を売ってきた】……と見える」

「あれあれ? ちょっと整理させてくれ」

「いいよ」

「ここで登場人物は【リメイクを作ったオフィシャル】、【リメイクを見て喧嘩を売られたと認識したオリジナルファンのAさん】、【Aさんの抗議を見て、喧嘩を売られたと解釈したリメイクファンのBさん】の3人がいるわけだね?」

「オフィシャルは一人じゃないし、AさんもBさんも一人ではないがね」

「じゃあ、3つの立場と呼ぼうか」

「そうだね」

「つまり、Aさんの視点から見ると、喧嘩を売ってきたのはオフィシャルであり、オフィシャルが平和な世界にあえて爆弾を投げ込んで無粋に見えるわけだね?」

「そうだ」

「でも、Bさんの視点から見ると、喧嘩を売ってきたのはAさんであり、Aさんが平和な世界にあえて爆弾を投げ込んで無粋に見えるわけだね?」

「そうだ」

「外部の突き放した視点から見ると、Aさんは被害者であり、かつ加害者であるわけだね?」

「そうなる。Aさんは同時に被害者であり加害者でもあるという矛盾した立場に立たされる」

「でも、それはおかしいよね」

「そうだ。おかしい。状況が捻れている」

「そもそも、Aさんの意識の中では、自分が加害者であるとか、無粋な振る舞いをしているという意識はないよね?」

「そうだ。ない。むしろ、無粋な振る舞いをされて抗議している側だ」

「でも、抗議に対して否定的な意見が付いたら態度は硬化しちゃうよね」

「そう。デスラーに抗議したスターシャは、デスラーの拒絶されると態度を硬化して【ヤマトが来たら放射能除去装置を渡す】と言い切ってしまった。それと同じようなことだ」

「ってことは、Aさんが折れる可能性は無いね?」

「無いよ。Aさんから見れば悪いのはオフィシャルであって、BさんのAさんに対する抗議は不当な嫌がらせにしか見えないのだから」

「でも、Bさんも折れないよね」

「別にBさんは悪いことをしているという意識は無いからな。無粋な振る舞いを見て抗議しているだけだ」

「じゃあ、この世界に加害者はいるのかよ」

「実は明瞭な加害者は存在しないかもしれない。しかし、【ルール違反に見える振る舞い】は存在し、それに対する【不快感】も存在し、それによって発生する【抗議】も実在する」

「【抗議】がルール違反に見えることによって、無限に争いは続くわけだね」

「かくして、前提の食い違いが放置されたまま全ての人間が不当な攻撃を受けた被害者となり、無限に終わらない銀河100年戦争が開幕する」

「誰が被害者で誰が加害者なのか。平和とは何だ」

「この争いの根本的な問題は、加害者には加害者としての意識はなく、被害者には自分がどのような被害を受けたのかという具体的な認識を欠いたまま不快感を剥き出しにしているケースが多いことだ」

「それは、ますます問題の解決が遠のくということだね」

「そうさ。争っている当事者にそもそもなぜ争っているのかに関する意識が無い以上、争いを調停することは非常に難しい」

「みんな、不当な攻撃に怒って反射的に意見を言っているだけだから、計画性も戦略も何も無く、単に快と不快しかない世界で無益な言葉の応酬が続くわけだね」

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「で、君の意見は?」

「リメイクなんて下らない行為はもうやめちまえ。益が無い」

「みんな、オリジナルで勝負しろってことだね」

「もちろん、昔の作品の要素は取り入れても良いがね。それはそれ。作品の軸を別の何者かに委ねるようなことをしたって、どうにもならないが、実際には委ねていないから更に傷口が広がる」

「つまり、リメイクのヤマトではなく、オリジナルストーリーのヤマトをやれってことだね?」

「いや、そもそももうヤマトというタイトルの新作は作らない方が良い。あるいはせめて、ヤマトという名前を借りただけの別物を作れってことだな」

「なぜ名前借り?」

「どんなに作品が良くても知名度がある駄作に負けるからさ」

オマケ2 §

「リメイク飽きた。もうやめちまえ。というのはもう5年前から言ってる気もする」

「しょうもない、ダメなリメイク映画は当時からうんざりするほど見ていたわけだね」

「まあ、たまにはリメイクブームがあるのはある意味で必然だろう。しかし、リメイクに頼る過ぎる風潮はジャンルの退潮そのものだよ」

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