2017年11月09日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 159 count

大ヤマト零号の全体を通しての感想

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「さて、大ヤマト零号を通して見た全体の感想はどうだい?」

「いろいろあるが、主に以下の点かな」

  • これはアニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画が原形であろう。大ヤマト零号から逆算して、アニメ版新宇宙戦艦ヤマトの雰囲気が掴めそう
  • X-1からX-5の秀逸性
  • 復活篇及びヤマト2199への影響

「アニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画ってなに?」

「松本コミック版と大幅に異なるアニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画が存在したそうだ。その企画が大銀河シリーズ 大ヤマト編7vs7を経て結実したものが大ヤマト零号ということになる」

「あまりに無理がある上にしょうもない松本コミック版新宇宙戦艦ヤマトとは別の新宇宙戦艦ヤマト?」

「そう」

「メタノイドの解釈も違うし、まほろばの解釈も違うってことだね」

「そうだな。しかし、明らかに西暦3199年という設定に関連性が認められるから、やはり多くの設定と内容はその新宇宙戦艦ヤマト由来ではないか」

「X-1からX-5の秀逸性ってなんだ?」

「X-1からX-5については、どの作品にも類似のキャラがほとんど見えてこない。強いて言えば、サザンクロスに似たような高見から見ている感じのオッサン連中が出てくるが、あれは敵だった」

「彼らのどこが秀逸なの?」

「無理のない解説キャラだな。状況を説明して、物語を盛り上げる係だ」

「解説キャラだからいいの?」

「そうじゃない。表現が優秀なんだ。5人いて、それぞれに役割がある。物語というものをきちんと理解している人がいるから、こういうキャラが存在して活用出来るのだろう。逆に言えば、物語を理解しておらず、なんとなく模倣しているだけの人に彼らのようなキャラは活用できない」

「ふむふむ」

「だから、いつも極端に絶望したり喜んだりしているだけのキャラがいたり、やたら冷静に分析するキャラがいたり、いろいろいるわけだ。物語的に担う役割ごとに分かれているから」

「なるほど。それじゃ復活篇及びヤマト2199への影響とは?」

「おっさんの副長の存在は、復活篇と共通しているのだが、復活篇そのものも古い企画なのでどっちが元祖なのかよく分からないところがある。一方で、ヤマト2199への影響はおそらく存在するだろう」

「どのあたりに?」

「山ほどある」

  • バリアシステムの追加 (ついでに言えば、バリアシステムの展開はヤマト2202の岩盤に近い紡錘形で船体を包み込んでいた)
  • ユキによるナレーション相当の説明
  • 女性キャラの配置の酷似 (真田相当のキャラの助手、航空隊のクールビューティー、看護婦、森雪相当の艦橋にいる女性)

「なるほど」

「そもそも、ヤマト2199の企画時の名称は、【新・宇宙戦艦ヤマト COSMO LORD 2199】だ。そもそも、この企画そのものが事実上の新宇宙戦艦ヤマトだったという可能性も考えられる」

「そうするとかなり印象が変わってくるね」

「そうだ。同じ原企画から紆余曲折して産まれたの兄弟アニメが大ヤマト零号とヤマト2199ということになる」

「そうすると、どう解釈できる?」

「反乱の発生も、やはり共通要素と言えるし、たった1機あとから追いかけてくるヤマト2202の加藤の描写は、大ヤマト零号のオキ的な描写と見ることもできるのかもしれない」

「なるほど」

「ただね、反乱について言えば、ヤマト2199の反乱は完全に期待外れだった」

「どうして?」

「艦内で二派に分かれて撃ち合うような展開を期待したので、そんな描写は何も無かったからさ」

「確かに無かった。せいぜい銃をちらつかせて脅すぐらいだ」

「でも、大ヤマト零号では撃ち合っていた。これだよこれ。これが見たかった反乱」

「おおっ!」

「しかも、でかい男が出てきて【俺を撃て】でみんな泣いて謝る。完璧だ。これなら見応えがある」

「真田が首謀者の反乱なら、そんな結末にはなりそうもないね」

「そこはいいんだ。そういう反乱ではないから」

「なるほど」

ワープ §

「大ヤマト零号の、【何か撃ってトンネルを形成してそこに入る】というワープはいいね。納得した」

「ヤマト2199のガトランディス艦の【まるで玩具を振り回して子供が遊んでいるようなぐるぐるまわるワープ】とは比較にならない納得が得られたわけだね」

まとめ §

「結局、大ヤマト零号は君に何をもたらしたんだい?」

「現状への絶望に対する処方箋は、なんとずっと以前に用意されていたという驚きだよ」

「では、大ヤマト零号を君はどうまとめる?」

「【遅れてやって来た最後の昭和ヤマト】とまとめよう」

「では昭和ヤマトの定義とはどうなんだ?」

「うん。オリジナルのスタッフが作品の中核を固めているのは昭和ヤマトと見なして良いと思う」

「監督勝間田具治の大ヤマト零号は昭和ヤマトにカウントして良いという考えだね」

「そうだな。逆に部分的な関与に留まった場合は昭和ヤマトにカウントできないと思う」

「たとえば?」

「メカデザインにオリジナルの人がいたって、物語を作っている核の部分のスタッフがオリジナルではないなら、もう別物だと思う」

「PS版ゲームとかは、既に昭和ヤマトではないという感じなのだね」

「そう。だから大ヤマト零号には【遅れてきた】を冠したい」

オマケ §

「しかし、大ヤマト零号は新たな絶望感も連れてきたぞ」

「まさか」

「大ヤマト零号から圧倒的に遅れて製作されたヤマト2199は後出しジャンケンしている割に圧倒的に見劣りする。これじゃ大人と子供だ」

「それは……」

「ヤマト2199の女性乗組員描写が幼稚園レベルだとすれば、大ヤマト零号の方は何の問題もなかった。あっけに取られて驚くばかり」

「それはヤマト2199固有の問題かい?」

「いいや。今どきのアニメ界に典型的に見られる問題だろう」

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「さて、大ヤマト零号を通して見た全体の感想はどうだい?」

「いろいろあるが、主に以下の点かな」

  • これはアニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画が原形であろう。大ヤマト零号から逆算して、アニメ版新宇宙戦艦ヤマトの雰囲気が掴めそう
  • X-1からX-5の秀逸性
  • 復活篇及びヤマト2199への影響

「アニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画ってなに?」

「松本コミック版と大幅に異なるアニメ版新宇宙戦艦ヤマトの企画が存在したそうだ。その企画が大銀河シリーズ 大ヤマト編7vs7を経て結実したものが大ヤマト零号ということになる」

「あまりに無理がある上にしょうもない松本コミック版新宇宙戦艦ヤマトとは別の新宇宙戦艦ヤマト?」

「そう」

「メタノイドの解釈も違うし、まほろばの解釈も違うってことだね」

「そうだな。しかし、明らかに西暦3199年という設定に関連性が認められるから、やはり多くの設定と内容はその新宇宙戦艦ヤマト由来ではないか」

「X-1からX-5の秀逸性ってなんだ?」

「X-1からX-5については、どの作品にも類似のキャラがほとんど見えてこない。強いて言えば、サザンクロスに似たような高見から見ている感じのオッサン連中が出てくるが、あれは敵だった」

「彼らのどこが秀逸なの?」

「無理のない解説キャラだな。状況を説明して、物語を盛り上げる係だ」

「解説キャラだからいいの?」

「そうじゃない。表現が優秀なんだ。5人いて、それぞれに役割がある。物語というものをきちんと理解している人がいるから、こういうキャラが存在して活用出来るのだろう。逆に言えば、物語を理解しておらず、なんとなく模倣しているだけの人に彼らのようなキャラは活用できない」

「ふむふむ」

「だから、いつも極端に絶望したり喜んだりしているだけのキャラがいたり、やたら冷静に分析するキャラがいたり、いろいろいるわけだ。物語的に担う役割ごとに分かれているから」

「なるほど。それじゃ復活篇及びヤマト2199への影響とは?」

「おっさんの副長の存在は、復活篇と共通しているのだが、復活篇そのものも古い企画なのでどっちが元祖なのかよく分からないところがある。一方で、ヤマト2199への影響はおそらく存在するだろう」

「どのあたりに?」

「山ほどある」

  • バリアシステムの追加 (ついでに言えば、バリアシステムの展開はヤマト2202の岩盤に近い紡錘形で船体を包み込んでいた)
  • ユキによるナレーション相当の説明
  • 女性キャラの配置の酷似 (真田相当のキャラの助手、航空隊のクールビューティー、看護婦、森雪相当の艦橋にいる女性)

「なるほど」

「そもそも、ヤマト2199の企画時の名称は、【新・宇宙戦艦ヤマト COSMO LORD 2199】だ。そもそも、この企画そのものが事実上の新宇宙戦艦ヤマトだったという可能性も考えられる」

「そうするとかなり印象が変わってくるね」

「そうだ。同じ原企画から紆余曲折して産まれたの兄弟アニメが大ヤマト零号とヤマト2199ということになる」

「そうすると、どう解釈できる?」

「反乱の発生も、やはり共通要素と言えるし、たった1機あとから追いかけてくるヤマト2202の加藤の描写は、大ヤマト零号のオキ的な描写と見ることもできるのかもしれない」

「なるほど」

「ただね、反乱について言えば、ヤマト2199の反乱は完全に期待外れだった」

「どうして?」

「艦内で二派に分かれて撃ち合うような展開を期待したので、そんな描写は何も無かったからさ」

「確かに無かった。せいぜい銃をちらつかせて脅すぐらいだ」

「でも、大ヤマト零号では撃ち合っていた。これだよこれ。これが見たかった反乱」

「おおっ!」

「しかも、でかい男が出てきて【俺を撃て】でみんな泣いて謝る。完璧だ。これなら見応えがある」

「真田が首謀者の反乱なら、そんな結末にはなりそうもないね」

「そこはいいんだ。そういう反乱ではないから」

「なるほど」

ワープ §

「大ヤマト零号の、【何か撃ってトンネルを形成してそこに入る】というワープはいいね。納得した」

「ヤマト2199のガトランディス艦の【まるで玩具を振り回して子供が遊んでいるようなぐるぐるまわるワープ】とは比較にならない納得が得られたわけだね」

まとめ §

「結局、大ヤマト零号は君に何をもたらしたんだい?」

「現状への絶望に対する処方箋は、なんとずっと以前に用意されていたという驚きだよ」

「では、大ヤマト零号を君はどうまとめる?」

「【遅れてやって来た最後の昭和ヤマト】とまとめよう」

「では昭和ヤマトの定義とはどうなんだ?」

「うん。オリジナルのスタッフが作品の中核を固めているのは昭和ヤマトと見なして良いと思う」

「監督勝間田具治の大ヤマト零号は昭和ヤマトにカウントして良いという考えだね」

「そうだな。逆に部分的な関与に留まった場合は昭和ヤマトにカウントできないと思う」

「たとえば?」

「メカデザインにオリジナルの人がいたって、物語を作っている核の部分のスタッフがオリジナルではないなら、もう別物だと思う」

「PS版ゲームとかは、既に昭和ヤマトではないという感じなのだね」

「そう。だから大ヤマト零号には【遅れてきた】を冠したい」

オマケ §

「しかし、大ヤマト零号は新たな絶望感も連れてきたぞ」

「まさか」

「大ヤマト零号から圧倒的に遅れて製作されたヤマト2199は後出しジャンケンしている割に圧倒的に見劣りする。これじゃ大人と子供だ」

「それは……」

「ヤマト2199の女性乗組員描写が幼稚園レベルだとすれば、大ヤマト零号の方は何の問題もなかった。あっけに取られて驚くばかり」

「それはヤマト2199固有の問題かい?」

「いいや。今どきのアニメ界に典型的に見られる問題だろう」

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