「UQ Holderのアニメは予想以上に良かったので驚いた」
「ふむふむ。それで?」
「UQ Holder 放送後振り返り特番を見て思ったことが3つある」
「それはなんだい?」
- UQ Holderの主人公は赤松健である
- UQ Holderは21世紀のキューティーハニーである
- UQ HolderのライバルはBORUTOである
「UQ Holderの主人公は赤松健であるって、どういう意味だい?」
「完全に主役だよ。特番を見る限り」
「えー」
「求心力が刀太よりある」
「じゃあさ。UQ Holderは21世紀のキューティーハニーであるってどういう意味だよ」
「特番で知ったがエロい割に女性からあまり反発を買っていないらしい。これはキューティーハニーと同じ特徴」
「特徴は同じだが、キューティーハニーはもう古いわけだね」
「そうだな。今更リメイクしたってしょうがない。それでは上手く行かない。今の時代、上手くやっているという意味ではUQ Holderの方が上だろう」
「もうちょっと詳しく」
「初代キューティーハニー・アニメのエンディング、【夜霧のハニー】的な涙を隠した悲しみ的な要素は、実は後続作品ではあまり継承されていない。ところが、UQ Holderにはまさにそれが含まれている」
「作品冒頭、仲間との楽しい時間が終わって一人で歩いて行くエヴァンジェリンはまさに【そうよ、こうなると知っていた私】そのものだね」
「【誰も誰も気付かない私のこの涙】だって、大悪党として怖れられながら悲しみを隠しているエヴァンジェリンの心情そのものだ」
「ふむふむ。ではUQ HolderのライバルはBORUTOであるとは?」
「人気作品の子孫を扱う二世ものを成功させるのは難しい。結局世代交代に失敗して悟空を小さくして登場させてしまったドラゴンボールGTとかね。前作のキャラを出しつつ次世代キャラも活躍させねばならないが、両立は難しい。前作のキャラにはきちんと別の役割を与えて物語を再構成しなければ、話が上手く収まらない。その点で、BORUTOはとてつもなく上手くやっているが、実はUQ Holderもとてつもなく上手くやっている」
「BORUTOのどこが上手いの?」
「たとえばBORUTOだと、引っ込み思案の少女が恐いママになっていたりする。世界観を壊さずに成長を描きつつ、物語的に別の役割を与えている」
「じゃあ、UQ Holderだと?」
「引っ込み思案の少女が主人公の前に立ちはだかる強力な壁になっていたりする。世界観を壊さずに成長を描きつつ、物語的に別の役割を与えている」
「むむむ」
「自分が知っているアニメやコミックなどたかが知れているが、その中では二世もののジャンルでは現在トップ2がBORUTOとUQ Holderだな。そのように状況を総括できた」
「なるほど」
「毎週BORUTOを見るのと毎月UQ Holderの連載を読むのは楽しみだ」
追記2017/12/27 §
「あとから気付いたけどね」
「なんだい?」
「UQのQ(キュー)こそが、キューティーハニーのキューだったんだよ」
「オバQのQじゃないのかよ」
「いや。UQはオバケ出てくるし、オバQのQでもあるだろう」
「ぎゃふん」