https://twitter.com/hazuma/status/994760512486260739より
ちなみに、ぼくの批評家の定義は、ざっくりいえば「本来存在しないはずのコミュニケーションの回路(誤配)を作るひと」のことです。ふつう批評という言葉で言われているよりも大きい定義で、きっとプロデューサーとか政治家とかアクティビスとかも入る。ぼくはそういうひとを育てたいのです。
「面白いからコメントする」
「えー。何が面白いんだよ」
「実は自分のやっていることの一部は確実に誤配つまり【本来存在しないはずのコミュニケーションの回路】を作ることに他ならない。そこまで読み取っている人の割合がどの程度あるのか知らないがね」
「いいのかよ、誤配で」
「アニメにおいて、存在しなかったはずの設定が誤配によって産み出されて定着することなど珍しくはない」
「まさか」
「ファンの同人誌からフィードバックしてオフィシャル設定になったものとか。実は珍しくない」
「ファンが設定の不足を補完するということ?」
「そうではない。悪意を持って曲解したものであっても、それが面白くて整合性があると取り込まれてしまう場合がある」
「でも、それは【面白くて整合性がある】場合の話だね?」
「そうだ。好き勝手に言ったものが取り込まれるわけではない」
「じゃあさ、君のヤマト研究は全て誤配なのかい?」
「そうでもない」
「分類してくれ」
「大きく分けると3つぐらいになるかな」
- 事実の発掘、事実の確認
- 存在したはずの設定、解釈を再発見
- 存在しないはずの設定、解釈の創作(コミュニケーションの意図的な誤配)
「【存在したはずの設定、解釈を再発見】までは分からなくもない。それにも関わらず、なぜ【存在しないはずの設定、解釈の創作】にまで話が進むんだい?」
「そこまでやらないと作品が閉じないからだ」
「なぜ閉じないんだい?」
「アニメというシステムの制約上、どうしても突破できない壁が存在する。壁の位置はスタッフの資質や組み合わせによっても変化してしまうが、越えがたい壁が存在することは事実だ。その壁は作品が閉じることを拒否してしまう」
「それは、スタッフがボンクラってことかい?」
「ボンクラであってもボンクラでなくても関係ない。壁は個々人の才能とは無関係に、アニメというシステムが発生させるものだからだ」
「じゃあさ。なぜ【批評家】は誤配を行う人のことなんだ?」
「おいらは東浩紀さんではないからそこまでは知らないよ。でも、【事実の発掘、事実の確認】【存在したはずの設定、解釈を再発見】だけならただの優秀なファンだ。ファンではない【批評家】であろうとするならば、プラスアルファが欲しいところだ」
「では、プラスアルファを持つ君は【批評家】なのかい?」
「さあね。自分のことは研究家だと思っているがね」
「いずれにしてもファンではないのか」
「そう。使った金額で忠誠心が評価されるホストクラブのようなファンの世界には行きたくもない」
オマケ §
「毎日更新はないと言ったのに更新したのはなぜ?」
「その後で上の呟きを見たからだ」
「明日の更新は無いってことだね」
「他に何かトピックが無ければな」