「難題それはなんだい?」
「ダジャレを言っている場合か」
「話を聞こう」
「ヤマト2199の時は、ヤマトを応援した。中には良いところはあったし、ヤマトそのものを応援しなければならないという何かもまだあったからだ」
「でも大筋では趣味じゃ無かったわけだね」
「そう。好きか嫌いかで分ければ嫌い。でも各論では誉めて良い箇所はあった」
「それではダメなの?」
「残念ながら、好きではないが個別の個々の箇所では誉めるべき点もある……という意見は、けっこう好きと理解してしまう人がいる」
「総論と各論が混ざってしまうわけだね」
「文章の読解力の問題だが、そういうものを実は学校が義務教育で担保していないのでね。そういう人は実は多い」
「じゃあ、君はどうするべきだったの?」
「間違ったメッセージを送ったかも知れないと反省しているよ。ヤマトと言う大のために、個人という小を殺せという主張は、往々にして誤解を生んでしまい【好きじゃないけど応援する】という振る舞いは結局様々な惨劇を生んでしまった」
「それが君の反省点だね」
「そう。複雑なメッセージを送ってはならなかった」
「じゃあ君は単にヤマト2199は嫌いと言っておけば良かったのか?」
「しかし、こことここは良かった、とわないこともフェアではないと思うよ。それはそれで、こっちに見る目がないと思われるしね」
「じゃあ、君は各論で良いと思った箇所は誉めるべきだったの? 誉めるべきではなかったの?」
「そこは正解が無い混迷領域になる」
オマケ §
「正解がないのならどうすれば良かったんだよ」
「何もせんほうがええ」