
「地図で三鷹の水路をどんどん上流方向に辿っていくと、結局山王窪の築樋に達してしまうと分かり、見に行くことにした。当初の計画は山王窪の築樋と、梶野分水築樋を見て帰ってくることだったが、実際には梶野分水築樋までまわる余裕などなかった」
「それはどういうことだい?」
「山王窪の築樋の上流部は開渠が残っていて、それを辿っているだけで凄かったのだ」
「具体的に君は発見したものはなに?」
- 東京都水道局の水源2つ
- 小金井分水の分水口
- 旧小金井分水の残骸
- 砂川用水
- 仙川上流部
- 行幸の松
- 小金井公園でC57+スハフ32再見
「ポイントはどこだい?」
「やはり仙川ってところだな。山王窪の築樋の下側は仙川。かつて京王線も仙川はよく知っている駅だったからなめていた。しかし、仙川の上流部は非常に面白い。というか、仙川は上流下流で分けるべきではない」
「どう分けるといいの」
「上中下で分けるべきだ。明らかに中流は人工河川。直線的だし高低差が無い。ところが上流部には高低差がある。天然河川由来だと思うよ」
「高低差があるから築樋が成立するわけだね」
「もう1つは、三鷹だけだと思っていた水源が小金井にもあったことだ」
「なるほど。場所は?」
「教えられないよ!」
「話はそれで終わり?」
「いや。何回も言った小金井公園の近くなんだ。驚いたね。山王窪の築樋は寄る気になれば簡単に寄れた」