2018年09月03日
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感想・『映画ドライブヘッド〜トミカハイパーレスキュー 機動救急警察〜』

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「というわけで、やっと見てきたぞ」

「感想はどうだい?」

「面白かったけ。けど、たぶん金か時間が足りてない気がするな。ちょっと詰め切れていないカットが残った気はした。ただ、それを含めても全体的に面白いよくできた映画だってことは確かだろう」

「なるほど」

真面目な感想 §

「この映画、実はTVシリーズが終わった後のWebアニメのシリーズの続きになっていて、中途半端なところから映画が始まる。状況説明は丁寧だから置いて行かれることはないが、少し中途半端な印象は与えてしまうかも知れない」

「なぜそうなっていたんだ?」

「うん。実は、この映画は短い。普通の映画の半分。序盤の展開をWebアニメのシリーズに明け渡してしまっていると思う」

「時間の短さをそこでカバーしたわけだね」

「それから、この映画、テラ対ドライブヘッドという構図に見えて、実はそうじゃない。刈狩博士で始まり、刈狩博士で終わる刈狩映画だったのだ」

「えー」

「カリガリ博士と怪人カリガリ博士を見てから映画を見に行って良かった。よりよく映画が理解できた」

「それはどういうことだよ」

「カリガリ博士というのは、基本的に見た目と中身が違った人物なのだよ。そういう視点で刈狩博士を見るとよりよく分かった。ドライブヘッドファンというか、刈狩博士ファンにはお勧めだぞ、カリガリ博士と怪人カリガリ博士」

「結局刈狩博士ってなに?」

「物語の駆動力だと思うぞ。刈狩博士がいないとこの映画は始まることができないし、終わることもできない」

「他には?」

「笹川アナが出てくると何かこう泣けてきた。もう笹川アナとドライブヘッドは切っても切れないよ。もう1つのドライブヘッドの顔だよ。実は笹川アナは作品の軸になっている。逆に、TVシリーズで存在感があった新門めぐみはそれほど目立つ出番を与えられていない」

「それはどういうことだい?」

「つまり、刈狩博士と笹川アナのラインが物語を底辺で動かしているのだろう」

「他には?」

「大切なものを喪失した少年の心情表現が上手いね。光と闇の遺産でも、神バディファイトでも、この映画でもそうだが」

「クラスメートの女の子については?」

「彼女を必死で助けるが正体は分からない……というのがドライブヘッドのドライブヘッドらしさだよ」

「ドライバーの子供達の描写は?」

「ドライバーの子供達は実はプロフェッショナル精神を持った子供達で、普通の子供のように泣き叫ばない。もちろん、子供らしい要素は持っているが自分が何者なのか分かっていて、役割に徹することができる。その点で実は表現が特異的なのだ。シンカリオンを始めとする多くのアニメとは全く異質。キャラを成立させるために【話は読めた】とか【俺の好きな四文字熟語は】などと言い出させない。そういう意味でキャラを立てる方法論が全く違っている。ドライブヘッドは特定の役割しか担っていない世界に溶け込んだキャラ。それに対して、シンカリオンは物語から一歩出た浮き上がった存在としてキャラが用意されている」

「それは何を意味しているんだい?」

「孤立空間でシンカリオンとドライブヘッドが共闘してしまうが、実は世界観が異質すぎてああいう切り離された場でしか共闘は成立しない。速杉 ハヤトが機動救急警察に来ても仲間や友達にはなれないぐらい異質感がある」

「じゃあさ。シンカリオンの登場は何だったよ」

「シンカリオンはドライブヘッドの映画を宣伝すべき時期にエヴァコラボをやって話題を作っていて全くドライブヘッドを宣伝する気が無かった。ドライブヘッドの映画も、ただ単にシンカリオンを登場させただけで一切ストーリーに絡ませずシンカリオンを魅力的に描こうとはしていなかった。大画面で見る変形シーンは見応えがあったけどね。それだけ。物語的な意味での絡みが何もない」

「それは何だと思う?」

「シンカリオン登場は後から強引に突っ込まれたスポンサーの意向じゃないのかなあ、と感じた」

「本来の予定ではないってことだね」

「そう。実は最後の方で少し話が不完全燃焼になっている。なぜ問題が解決されたのか、なぜ救助が成功したのかがイマイチ良く分からない。持続時間37秒33という設定もあまり活きていない。あれは、シンカリオン登場の展開を突っ込まれた関係上削られた展開があったのではないかと考えてしまった」

「それは事実なのかい?」

「さあ。ただの一観客の感想だよ」

パンフ §

「珍しく劇場でパンフを買ってしまったよ」

「子供向きの中身じゃないの?」

「そう。キャラ、メカ、ストーリーの紹介がメインで、絵が多く字が大きくルビが振ってあると思った」

「それでも買ったの?」

「そう」

「その理由は?」

「そこから読み取れる何か重要な情報があるのではないかと思った。大きい絵があればそこから読み取れる情報がある。あと、絶対あとあとレアなアイテムになると思った。それに、加戸ファンなら1冊ぐらい買ってもいいだろうと思った」

「なるほど。それで実際に見てどうだった?」

「表紙はホログラム印刷のキラキラで金が掛かっているし、声優インタビューは人数が多く笹川アナのインタビューまであるし、加戸誉夫監督インタビューもあるし、トミカの歴史のページはあるし、キャラ紹介ページは映画に出てこないキャラまで入ってるし。かなり面白かったぞ」

「映画に出てこないキャラって誰?」

「顔を見せない着ぐるみのアイドルとか」

「あんなキャラまで載ってるのかよ」

「あとサイクロンインターセプターの内部透視図。昔のマジンガーZの内部透視図とは全く違うセンスで描いてあって良かった」

その他 §

「カリガリの部下の顔、あれは良かった。面白い」

「ははは」

「それから、本当にドライブヘッドのファンの女達には、乗っているのが別人だと分かってしまう展開も良かったね。愛だよ愛」

「なるほど」

「それから、工学をなめてるとしか思えない映画が多い中、テストもしていないCIBマックスが戦っているとすぐ動けなくなってしまう描写は良かったな。普通はそうなる。【テストもしていない】というのはそういうことだ。動くと分かっていたらテストなどしない。テストで解決すべき問題をあぶり出すわけだからな」

ミーハー的な感想編 §

「変な加戸ファンしか理解できない印象を持ってしまった。これは、光と闇の遺産と似ているところがある」

「えー」

「脳内で漫才やって遊んでいたよ」

  • 「約1時間の映画だと? 光と闇の遺産だな?」「ドライブヘッドです」
  • 「序盤に関係ないアニメが割り込んだ。デュエマか!」「シンカリオンです」
  • 「ブルース、LCACで島に上陸するぞ」「トランスポーターガイアです」
  • 「ビルが消えた? 非物質化現象か!」「仮想空間です」
  • 「フォルテ、僕の究極プログラムを使え!」「フォースフィールドだ」
  • 「名人さん!」「さんは要らない……じゃなくて、西園寺だ」
  • 「貴船長官!」「牛頭です」

「何をやってるんだよ」

「たぶん、何を言ってるかみんな分からない思うが楽しかったぞ」

「それでいいのかよ」

「いいのだろう。これを見に来る子供達は光と闇の遺産など知りもしないだろうからね。それにバランスの良い物語が取り得るバリエーションなどたかが知れている」

「戦隊VS映画が似たようなパターンになってしまうのと同じってことだね」

「ルパン三世カリオストロの城に多くの元ネタがあるのと同じと言ってもいいよ。結婚式に乱入する変装多羅尾伴内とか」

オマケ §

「あ。パンフ見て初めて気付いた。犬の名前がアクセルで猫の名前がクラッチか」

「アクセルとクラッチかよ」

オマケ2 §

「それにしても、これを見に行く数日前にカリガリ博士が見られて良かった」

「選べないのかよ」

「ネットレンタルのTSUTAYA DISCASはリストの中で用意できるDVDから順番に送ってくるからな。意図的にタイトルは選べない」

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