
「著者は、カンスト・キング公式攻略本作成委員会となっているが、要するにおいらが書いたよ」
「これはなんだい?」
「WebブラウザのSPAゲーム、カンスト・キングの攻略本だよ」
「これはどこのゲームだい?」
「おいらが書いたゲームだよ」
「自分でゲーム書いて自分で攻略本書いてるのかよ」
「ゲームをデザインした意図がストレートに反映された攻略本だぞ。公式だぞ」
「それで、全部書いてあるの?」
「うん。全モンスターにLv1で9999カンストダメージを出す方法が全て書いてある」
「お買い得?」
「その通り。攻略本がなくても分かっちゃった人も攻略本買ってね。攻略本が資金源なの」
注意点 §
「何か注意点はある?」
「Blazorで書いてあるから、IEじゃ動かないので注意してね」
「なぜIEでは動かないの?」
「WebAssemblyという仕組みを使っているけど、進化が止まったIEにはその機能がないから。EdgeやChromeで試してね」
「他には?」
「中間のページはブックマークしないでね。動作しない可能性があるから」
「必ず先頭ページからってことだね」
「そうしないと、そもそもロードできないからね」
「それだけ?」
「絵や音はないから注意してね」
「なぜないの?」
「ひたすら9999の数字を見るためのゲームとして作ったから」
おまけ §
「ゲームについて語れよ」
「最初に思い付いたのはカンストキングという名称。次はカンスト太郎という名前。カンスト太郎はらんま1/2のパンスト太郎に名前が似ていたので、らんま1/2風の性転換システムを入れた」
「性転換すると何が起こるの?」
「男性用の装備が装備できなくなり、女性用の装備が使えるようになる。そして、男の時は物理攻撃にボーナスが乗っていたが女性になると魔法攻撃にボーナスが乗るようになる」
「敵の弱点に応じて使い分ければ良いわけだね」
「そう。でも、女性用装備で物理攻撃したいときもある」
「そういう時はどうするんだい?」
「女装子になる。女性用装備と物理攻撃のボーナスが同時に使えるようになる」
「モンスターにはどんなのがいるんだ?」
「全部で17種類ぐらい。ほとんどに何らかの攻略性がある。一番弱いのはサイジャック。初期装備のLv1でも倒せる。でも、カンストダメージだけはなかなか出ない。倒すだけなら簡単なのに、カンストはかなり難物。上位モンスターが落とす特定のアイテムがないとカンストできない」
「他には?」
「カマイタチのヒル」
「なんだそりゃ」
「女装クラブ利用券を落とす敵はカマの文字が入った名前にしたかったので考えたら【カマイタチのヒル】と出てきた」
「ヨルじゃないのかよ」
「あとは、ドンペリのアンナ」
「なんだそれは」
「アンナの怨みを使う強敵」
「恐そうだ」
「あとはレベルナインナイン」
「どんな特徴があるの?」
「物理攻撃無効、魔法攻撃無効、呪詛無効」
「それで倒せるの?」
「実は倒す方法がある。そこは攻略性だ。攻略本には方法が書いてある」
「他に何か面白いことはあるの?」
「レベル神にレベルを上げてもらうシステムなのだが、実はレベル神も使い方次第で効率に差が出る」
「どんな差が出るの?」
「おっと。それはまだ内緒だ。自力で秘密を解き明かすか攻略本を見てくれ」
「攻略本には書いてあるんだ……」