「なぜこれを見たんだい?」
「直感。アベンジャーズを後回しにしても、これは見ておけという直感」
「実際に見て当たりだったかい?」
「当たりだった」
「どこが良かった?」
「見始めてすぐに、【おお、やっとミュウツーの逆襲EVOLUTSIONが始まったぞ】と思えたところ」
「なんでやねん」
「いや、ハッと気付いて慌てて【これが名探偵ピカチュウ】と思い直した」
「それで感想は?」
「20年ぐらいタイムスリップした気がしたよ。ミュウツー出てくるし、ヒロインのポケモンはコダックだし、コイキングはギャラドスに進化するし」
「えー」
「良くできてる良作なんだが、ちょっとエンディングがノスタルジーに浸りすぎな感じがあってな」
「映画は良いのだね」
「結末はちょっと上手くまとまりすぎという気もするが、なかなか流れを読ませない上手い構成だったと思うよ」
「それで?」
「見終わって映画館を出たら街にポケモンがいないのが悲しいという感想を見たが、確かに分かる」
「他には?」
「街が日本っぽかったりアメリカっぽかったり変化する」
「えー」
「最近では、日本的な映画はあまり多くない。人気タイトルのリバイバル企画だから日本が登場できるのだと思う」
「過去に感謝せよってことだね」
「そういえば、古いポケモンが割と多いが、ゲッコウガは比較的新しいような気がする」
「他には?」
「バリヤードのパントマイムが面白かった」