あなたの知らないTK-80の真実: 本当にそれはヒット商品だったのか?
「新刊だ」
「どんな内容だ?」
「TK-80が大ヒット商品ではなかったことを論証し、全てがTK-80から始まったという歴史観を否定するものだ」
「ウソだろう。なんでTK-80がヒットしていないんだ」
「月刊アスキーやI/Oの創刊号の目次をチェックしたが、TK-80という文字は1つもなかったぞ」
「うそー」
「TK-80が売れたのはおそらく事実。実際に雑誌広告への登場頻度はとても多い。でも、記事として取り上げられる頻度は驚くほど低かった」
「えー」
「TK-80の記事が雑誌に増えるのはおおむねTK-80BS発売頃からってことなんだ」
「詳しい話を聞かせろ」
「この本に書いた」
あなたの知らないTK-80の真実: 本当にそれはヒット商品だったのか?
オマケ §
「自分はTK-80を所有したことがない。技術詳細も分からない」
「PC-8001とは違うってことだね」
「うん。だから自分がTK-80の本を書くことはないと思っていた」
「それで?」
「でも、TK-80のことが書かれた本は一杯持っていた。それに関連して疑問が次から次へと発生した。これは自分にも書ける本だった」
「最初から本にしようと思って調べていたのではないわけだね?」
「そう。突然、【これは本になる】と閃いたのは、なんと11月9日に国際子ども図書館で調査中のことだった。その日のうちに書き上げたよ。後日の書き足しもあるけど」
「ドラマチックな展開だったのだね」