あなたの知らない宇宙戦艦ヤマトのヒットと没落の背景の泥沼
「これはなんだい?」
「【ぽから】より2014年に発行されていた【宇宙戦艦ヤマトとその時代】の2020年現在の増補改訂版である」
「何が変わったの?」
「細かい相違はさておき、大きな相違は2020年に書かれた【運命反転の延長編】が追加されていることだ」
「具体的にそれは何?」
「前の版は【ヤマト2199はテレビ放送にこぎ着けました。めでたしめでたし】で終わっていたが、その後の没落について書かれている」
「なぜ没落について書いたんだ?」
「あまり売れなかったのでね。テコ入れだ」
「没落の話がテコ入れになるの?」
「この本を出したとき、大ヒットした歴史的背景など誰も興味を持たないと痛感した。みんな、見て面白かったらそれでいいんだよね。みんなそれを体験している【と思い込んでいる】から、誰も改めてそれを知ろうは思わない」
「じゃあ没落の話だとみんな読むの?」
「それは分からないが、少しはマシだと思う。たぶんね」