鉄塔広場は奧に柵があり、その向こうに何か古い建物があります。
第78話【冬花の究極奥義大作戦!!】で割と多くの角度からのカットがあり、おおむね分かりました。送電鉄塔、その他の鉄骨が組まれた施設とセットなので、おそらく古い歴史的な変電所です。
やたら細かく描かれているので、おそらくモデルになった場所があると推定します。モデルになったのは、丘の上に送電鉄塔と古い変電所がある場所です。
雷門町の由来 §
雷門(らいもん)町のモデルは雷門(かみなりもん)としている人もいますが、おそらく違います。そこに、丘の上の変電所はありません。たぶん丘そのものがありません。両者の共通点は大きな川が近くにあることぐらいですが、河川敷にサッカー場はありません。(あるのは屋形船の乗り場)
むしろ、雷門(らいもん)町はカミナリの門、つまりは電気の接続点、変電所が建設されたことに由来する地名ではないかと考えられます。本来はもっと広域の地方自治体が存在していたが、分割されて町が成立し、その時に街のシンボルを電気と捉えて雷門(らいもん)町と名づけたのではないでしょうか。
雷門中が成立した時はむしろ名前から雷マークを中学のシンボルに据えたのかも知れません。そのマークから、イナズマイレブンが産まれますが、カミナリは雷で、イナズマは稲妻ないし電なので字が違います。しかし、由来が電気であればどちらでも良いのでしょう。伝説のイナズマイレブンの活躍で、送電鉄塔や橋にイナズママークが入ったのでしょう。
そうすると、雷門中サッカー部キャプテンの円堂が変電所の前で特訓するのはある意味で原点回帰。ここは全てにおいて始まりの場所です。常にここから始まってここで終わります。
雷門家の来歴 §
実は雷門町には雷門家が存在します。
雷門家も変電所に由来した名前ではないかと考えられます。
戦前は電気の販売は自由であったため、変電所を建設して電気で儲けたのが雷門家ではないかと推定します。もちろん最初から雷門は名乗っていなかったと思います。電気で儲けてから名前を変えた可能性があります。
しかし、太平洋戦争の頃に国策で電力事業は全て国策会社の日本発送電に統合されてしまいます。
その結果、ドル箱の電力事業を失った雷門家は学校経営に転向して雷門中を建設したのではないか……と推定してみました。
余談 §
根拠はありませんが、変電所の建物は明治のものと推定してみました。最初は火力発電所だった可能性がありますが、自社発電から買電への変化がトレントだったので、途中から変電所に切り換えて遠隔地の大型水力発電所から電気を買って、それを卸していた可能性が高いと思います。
雷門町の成立はそれ以後ということになります。地方自治体の整理統廃合は割といつでも起こっていることなので、いつ起こっても不思議ではないでしょう。
町制施行前に雷門村が存在した可能性もあります。
余談2 §
雷門家が電気を売っていたとすると、セットで電鉄会社を持っていた可能性があります。
雷門電鉄ですね。
しかし、雷門家が鉄道会社を持っているという雰囲気はありません。
おそらく現在は持っていないのでしょう。
それはなぜか。
以下のように推定してみました。
- 雷門電鉄は路面電車であったが、(もし、雷門町が東京にあるとすれば)東京市または東京都が買収して都電になった。しかし、昭和30年代頃に廃止され、地下鉄に転換された。
しかし、イナズマイレブンには全く鉄道の存在感がありません。移動はバスが基本です。
ということで、旭川市電のようにバスに転換したというシナリオで、別の推定を考えて見ました。
- 雷門電鉄は路面電車であったが、旅客が少ないのでバスに転換した
- 現在は雷門電鉄バス部門ないし雷門バスが雷門中の系列会社に存在する
このように考えると、雷門中が複数台のバスを保有し、イナズマキャラバンのような大型バスも隠し持っていた理由が分かります。また雷門中のバスがいずれも旧式な感じであることも分かります。おそらく、全て雷門バスで使われていた車両です。
また古株さんは、雷門バスの運転主のOBという可能性があります。運転主を定年になって雷門中の用務員に雇ってもらったところ、イナズマキャラバンの運転主に運悪く返り咲いてしまったのでしょう。もしかしたら、現役時代にはイナズマキャラバンを運転していた可能性すらあります。この推定は、大型免許を必要とするバス運転をすぐできたということから考えても妥当でしょう。もともとバス運転手なら大型免許を持っていたことになります。
