ずっと再見しようと思っていて、やっと劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機Wをスタジアム脱出のあたりまで見ました。
その際、始まっていきなり凄い面白い映像のオンパレードであることに気付きました。
遠景と近景のコントラストが凄い。遠近を使い分けるのが上手い演出の作品だと思いますが、これも印象的で上手い。

しかし、途中まで見てそれだけではないことに気付きました。
実はこれらの映像はLBX襲撃の時に手前にLBXの映像をかぶせて背景として再度出て来ます。
つまりなにか。
これこそが、イナダンをイナダンたらしめている決定的な演出だと気付きました。
広大なサッカースタジアムと手の平サイズの小さなLBXは普通に描くと絶対に共存しません。
ですから、手すりやゴールポストのような物体を近景に描き、サッカースタジアムの客席やスコアボードを遠景に描き、手すりやゴールポストの上にLBXを置くような映像が作成されます。これなら、サッカースタジアムにLBXがいる感じが出ます。
つまり、近景の物体を置く実相寺っぽい映像演出を目指すと言うよりも、イナダンという映画の映像演出の必然からこういう尖った映像が出現したものと考えられます。
ですから、本来スタジアムサイズで進行するサッカーアニメと、段ボール箱サイズで進行するダンボール戦機の融合がもたらす必然です。
登場人物の等身合わせもその一つですが、LBXは等身の合わせようがなかったので(サッカー側に対応するものがない)、こういう演出になっているものと考えられます。
冴えた演出ですね。
オマケ §
実は冒頭のシルエットの人物の背景のイナズマイレブンとダンボール戦機のダイジェスト映像も一時停止しながらチェックすると面白い。実は、アミたんが結構目立っている。花咲ランより目立つぐらい。本編だと圧倒的にランの方が目立ちますけどね。
最近、またダンボール戦機が見たいなと思うようになってきました。無印イナズマイレブンは全話見たのだから、ダンボール戦機も見たいなあ。オタクロスに絡まれるアミたんとか。