Visual Studioを用いてWinFormsのプロジェクトを.NET5で作成した場合、フレームワークの種類は以下のように.NET 5.0と見えます。
それでうっかしていましたが、実はこの表示は完全にプロジェクトの内容を表していません。
プロジェクトをアンロードしてテキストとしてプロジェクトファイルを開くと、実は以下のように書いてあります。
<TargetFramework>net5.0-windows</TargetFramework>
つまり、ターゲットのフレームワークは.NET 5.0ではなく、-windowsが付いています。これはWindows依存の機能を含むコードのフレームワーク名、厳密にはTFM (target framework moniker)名です。依存名は-windowsに限定されず他にnet5.0-android、net5.0-ios、net5.0-macos、net5.0-tvos、net5.0-watchosもあります。
全ての名前の一覧と説明は以下にあります。
結局、.NET5になって全てが1つになると言われていましたが、実際にはフレームワークの種類はかなり細分化されていて、かえって増えていると思って良いと思います。
Javaが実行環境を1つにしようとして失敗した故事を思い出しますが、.NET5において何が何でも1つにしようとしておらず、違うものは違うと分かれているのは往時のJavaとは違う希望ではあります。
少なくとも、ASP.NET Coreプロジェクトは以下の通りで機種依存がないので、そのままLinuxサーバで実行できる可能性はありそうです。
<TargetFramework>net5.0</TargetFramework>