感想・特捜ロボ ジャンパーソン　第36話【命短し美少年！】

「賛否両論あるらしいので、特に見てみた」

「美少年出てきた?」

「特に美少年という設定の少年は出てこない。まあ出てくるのはただの少年だな」

「それでどんな話だ?」

「昏睡状態の子供と同じロボットを作って子供として育てる。ロボットの経験は全て昏睡状態の子供に移し替えて子供は目ざめる。ロボットはそのまま死ぬ。という話だな」

「どこが問題だと思う?」

「本来の子供の意識がロボットの意識で上書きされて消えているように見えるところかな。確かに親はロボットを我が子のように可愛がっていたけれど、それで本来の意識を上書きして良いのか。そもそも本来の意識なるものは存在したのか。幼少時から眠り続ける子供の意識とはどんなものか。いろいろ難しい微妙な話だな。作中で単純化してハッピーエンドっぽくしているが」

「うわあ!　泥沼だ」

「確かにいろいろ微妙な話だ」

「他に気になったことがある?」

「ジャンパーソンもガンギブソンもロボットという設定なのに、行動、発言、考え方が人間的すぎる。まあ、ロボットにロボットらしさがないのは、平成初期ならぎりぎり許された描写だろうな。でも、結局仮面ライダー01はこの頃から何も進歩してないということが良く分かった。01はロボットの話としては見られない。被差別民の寓話としてしかみることができない」

「それも厳しい話だな」

「まあ、ガンギブソンは間抜けすぎて、人間味のある面白いキャラだと割り切ればそれはそれで面白いぞ」

「ガンギブソンに注目した理由は?」

「前に見たジャンパーソンの映画には登場していなかった」