第6勢力宇宙軍重巡洋艦『高尾シックス』24 決断! 赤き太陽の駆逐艦
「高尾シリーズ第6勢力編の2冊目である」
「この巻の見どころはどこなの?」
「うむ。新京都が爆散し、約束の地への長い航海をする船団に、新しい艦が三隻加わる」
「どんな艦?」
「装甲クジラ・パトリシア17、巡洋艦愛宕、駆逐艦照月だ」
「それで戦力強化で嬉しいなという話?」
「そうでもない。実は愛宕と照月が、お互いを高尾の大和杏子艦長を狙っていると主張し合うのだ。どちらが本当でどちらが嘘を付いているのか分からない」
「なるほど。戦闘はメインではないわけだね」
「そうだ」
「ところで赤き太陽ってなに?」
「第6勢力の敵となる五勢力の一つ、レッドサンのことさ」
「レッドサンとは、まるで佐藤大輔だね」
「それはレッドサン・ブラッククロス」
「表紙にRed Sun, Black……って書いてあるよ?」
「表紙のインチキ英題はRed Sun, Black Country。どこにもクロスとは書いていないよ」
「では、この巻は第6勢力編としてはどんな位置づけになるんだい?」
「初めて【宝石箱】の謎が主人公達に提示される巻になる。姉妹が遺産として分け合った宝石箱の他に、もう1つ【真の宝石箱】が存在するということが明らかになる」
「中味は何?」
「それを解き明かす物語が第6勢力編を通して描かれることになる」
「中味は宝石じゃないんだね?」
「違うよ」