まえおき §
東京NAMPAストリートPC-8801版では、PC-8801mkIISR以降の場合のみFM音源チップを使用してFM-7版相当の音を出す。ではSR以降であることをどう判定していたのか。
構造 §
- SRかどうかの判定で、SR以降ならSRFLGを非ゼロにセットする
- SRFLGが非ゼロならFM音源チップのPSG互換パートを叩く
SR判定 §
N-BASIC ROMのN-BASICのバージョンの小数点以下の1文字を判定している。
この1文字が5以上ならSRと判定している
通常全部RAMのモードで実行されているのでN-BASIC ROMにはアクセスできない。そのため、N-BASIC ROMの特定バイトの読み出しルーチンを$E800からのエリアにブロック転送し、転送されたルーチンをROMCALLする
なお、ROMCALLはN-BASIC ROMに切り換えてからROMを呼び出すAZAとMINI-DOSのマクロ命令である
補足1 §
東京NAMPAストリート初期バージョンではこの判定が十分ではないため、PC-8801mkIIでの実行が失敗するはずである
補足2 §
東京NAMPAストリートPC-8801版には基本的にFM-7版と同じ機能を持たせているので、FM音源パートは使用していない。PSG互換パートだけである。