2003年09月27日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 2785 count

京王のあゆみ展

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、歴史趣味というよりは鉄道趣味的色彩が強いものの、やっぱり歴史趣味的でもある「京王のあゆみ展」というものに行ってきました。

 京王電鉄によるニュースリリースはこれです。

「鉄道の日」にさきがけた記念イベント

昔懐かしい鉄道・バスのパネル展示「京王のあゆみ展」を開催!

https://www.keio.co.jp/news/newsr/index030910v01.htm

 というわけで、京王線に乗って聖蹟桜ヶ丘まで行きました。

 聖蹟桜ヶ丘というと、映画「耳をすませば」の舞台となった場所ということで、そのために少し行ったことがあるぐらいです。つまり、あまり縁がありません。そのため、電車を降りてから、どう行けば目的の場所に出られるか分かりませんでした。何となくホームから直接目的の建物に上がれそうだったのですが、あえて1階の改札から出て目的の建物を探して入りました。

 入場は無料ですが、入場記念に硬券をくれて、しかもそれに自分で日付とハサミを入れられる体験ができるというゴージャスさ。ハサミを入れるというのは、どこかで体験したことがあるような気がしますが、日付を入れる機械を通すという経験は、初めてです。

 ちなみに、ハサミも、いくつかの駅のものが展示されていましたが、下高井戸のハサミの三角形の形状は何となく記憶があるような気がしました。ちゃんと駅による形の違いも分かるように展示されていたのが良かったですね。

 それから、歴史的な写真の展示が多数。多くは何かの書籍で見た写真ばかりですが、トレーラー式のバスの写真は初めて見たかも知れません。これが下高井戸からの路線で走っていたとは。

 路線案内などの資料の展示も、基本的には書籍に収録されているものが多かったように思います。ですが、本物ですよ、本物。貴重品です。

 制服やヘッドマークの展示も面白いですね。特にヘッドマークは、通常、近づいて見ることができないものですから。間近に見ると印象も違います。

 ビデオ上映は、いくつかのものを順番に上映していました。

 最初に途中から見たのは踏切の危険性を啓蒙する昔の映画。昔の私鉄の電車がいろいろ見えて面白い内容であると同時に、この当時は遮断機が下りない踏切や、何もない踏切もあったというのが時代の違いを感じさせました。多摩川(?)を渡るSE車のロマンスカーが、遮断機のない踏切を通過して、渡ろうとした人が危ないところ、というような映像は、現在から見ると、なかなか興味深いものがあります。

 次は、確か、笹塚からの新線の開業直前らしき映像だったと思います。笹塚から新線に入って新宿まで。そして、切り替え前の幡ヶ谷や初台の映像もありました。もちろん、初台は、新線ではない京王線で笹塚から新宿に行く途中に見えるあの地下ホームが使用されている状況の映像です。

 次は、確か、高尾線開業時の宣伝フィルムだったと思います。素晴らしい高尾山を楽しげな俳優でアピールする面白いフィルムだと思います。

 次は、子供向きの京王制作、鉄道Q&Aの映画でした。新しいもののようで、9000系まで登場していました。途中でいろいろなクイズが出るのがポイントでしょうか。あまり出てこない集中司令室(?)の映像もあったので、割と面白かったと思います。

 最後に見たのは、これは珍品! バスの乗務員を教育する映画です。どう考えても、一般人が見るものではありません。しかも、バスに車掌が乗っていた時代のものです。ドアの開け方から、安全確認の方法、遺失物の扱い方まで、いろいろな手順が、出勤するときから、退社するときまで、事細かに説明されています。これは貴重な興味深い映画です。昔は、バスガールというものに特別な価値を見いだす男性も多かったようですから、なおさらでしょう。まあ、この映画に出てくる人達は、とびきり美人というわけではないですが。

 最後に、ポケトレインという玩具で遊ぶコーナーがありました。子供向けのコーナーだろうと思いますが、中にお父さんも混ざって夢中になっていたような気がします。

 というわけで、会場スペースが小さい割には、けっこう面白かった感じがしました。

Facebook

キーワード【 川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り
【歴史資料館巡り】の次のコンテンツ
2003年
10月
04日
東京藝術大学陳列館、特別展観「仏を観る」展、台東区立下町風俗資料館付設展示場
3days 0 count
total 3937 count
【歴史資料館巡り】の前のコンテンツ
2003年
09月
20日
旧前田侯爵邸洋館、和館・日本近代文学館・日本民芸館
3days 0 count
total 3780 count

このコンテンツを書いた川俣 晶へメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、川俣 晶に対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実に川俣 晶へメッセージを伝達するものではなく、また、確実に川俣 晶よりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20030927154513
サイトの表紙【歴史資料館巡り】の表紙【歴史資料館巡り】のコンテンツ全リスト 【歴史資料館巡り】の入手全リスト 【歴史資料館巡り】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: 川俣 晶連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.