2002年03月16日
トーノZERO海外映像作品感想スペース1999total 3394 count

第9話 月が巨大惑星と衝突!? は凄いエピソードであった

Written By: トーノZERO連絡先

 昨夜眠れなくて、DVDを少し見ました。

 スペース1999 1st Season 第9話 月が巨大惑星と衝突!? (原題:COLLISION COURSE)です。

 そうしたら驚きました。昔見たときは気付きませんでしたが、これは偉い大傑作エピソードです。

 ストーリーを簡単に要約すると。宇宙を漂流する月が、ある惑星との衝突コースにあることが分かります。指揮官は自分一人で調査に出向き、その惑星の女王と称する老婆と宇宙船内で出会います。そして、月とその惑星の出会いは何千万年も前から決まっていたことで、それによってその惑星の住人は肉体のない知性に進化できるのだと言います。むろん、月も安全です。この出会いを成功させるためには、何もしないことが必要だと老婆は言います。しかし、月では、核爆弾を並べて爆発させ、月を衝突コースから逸らす計画が進行中でした。月に戻った指揮官はその計画を中止させようとしますが、逆に放射能障害で妄想を見ているのだと周囲から思われ、指揮官の言うとおりに従うそぶりを見せながら、計画を進めます。そして、そのことに気付いた指揮官は銃を持って司令室に入り、計画を阻止しようとします。乱闘が起きますが、間一髪で爆破は間に合いませんでした。そして、接近する惑星。指揮官は言うとおりにしたのにと叫びます。だが、接触した瞬間、惑星は忽然と消えてしまい月は何事もなかったかのように漂流を続けました。

 さて、この話の要点は指揮官の苦悩というものが、非常によく表現されていることです。指揮官は、老婆より確実に助かる唯一の方法を聞きます。しかし、月に帰って、そのことを部下に説得することができません。あまりに、異常で突飛な話だからです。そのことは指揮官自身も良く分かっています。自分でも信じることはできないと思うような話を部下に納得させねばなりません。こういう状況は、現実の世の中でもよくある話だと思うし、だからこそ、この物語は説得力を持つのです。まあ、科学的に「そいつは変だろ?」ということも山ほどあるのも事実ですが、それは些細な問題と言えるでしょう。そもそも、スペース1999に科学性を求めるのは筋違いでしょう。

 さて、問題もあります。それは、指揮官に放射能障害の疑いがあり、妄想を見てしまう疑いがある、という重要な伏線の描写が日本版ではカットされていることです。このシーンの有無は作品の印象に大きな影響を与えると思います。DVDでは、この部分は日本語音声が無く字幕になりますが収録されています。(ちなみに、LD版も同じ)

 と~のは、宇宙を漂流する孤独な指揮官、ジョン・コーニッグを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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