今日のナージャ。
 待ちに待った細田守さんの登場。
 待ってました!
 待たされただけのことはありました。
 なかなか凄いものを見せて頂きました。
 まず、シェスタでみんな寝ている中、寝たくないナージャは一人で街へ。
 そして感じるのは、音楽の感じが違うということ。最近はもう、細田さんの時しかナージャを見ていないので、「いつもと違う」と言い切れないのが残念ですが。特別な感じを受けました。
 そして、いきなり泥棒にブローチを盗られる展開。
 シルエットの格闘シーン。
 ブローチを取り戻してくれるフランシス。
 シェスタの時間、誰もいない街で、二人だけの時間を楽しむナージャとフランシス。
 話し続けるナージャと黙っているフランシス。短いフランシスの答えが妙に良い感じで魅力的ですね。
 そして、どんどん舞い上がって話し続けるナージャのテンションがフッと切れて。「私、うるさいですか?」と不安そうに言うところが良いですね。
 魔法のように出てくるトマト。スローモーションで投げられるトマト。凄く洒落た良い小道具として演出されていますね。
 そして、ナージャがトマトを食べる仕草の可愛さ。おいしいと繰り返し言うナージャ。この繰り返しが、優れた演出です。単に繰り返したら出来の悪いシナリオにしかなりません。これは優れた演出です。
 歴史的なお城に行く二人。お城を説明するナージャ。でもフランシスの方が詳しいという。詳しいフランシスの言葉を聞いているナージャの顔の面白さ。
 お城の窓の前、シルエットで踊るナージャ。
 それにしても、繰り返し様々な建物の様々な場所が出てくるあたり、やはり細田さんは建物マニア?
 危ないところで踊るナージャ。ハラハラしているフランシス。はしゃぎすぎるナージャが落ちそうになるところが、とても良いですね。はしゃぎすぎて落ちそうになる、ということが、二重の意味を持っていそうです。
 そして出てくる万華鏡。母の形見の万華鏡をナージャにあげちゃうフランシス。
 こんなにも舞い上がって幸せなナージャなのに、「フランシス、あなたは誰?」という台詞が出てきてしまう不安なナージャ。
 「私にできることがあれば」というナージャの横顔の良さ。
 それに答えるフランシスの顔は、なぜか水に映った顔。
 水に映った虚像の中でキスをする二人。しかし、カメラが上がっていくと、二人の実体がそこにいない! 何と意味深な演出!
 「今日のあなたが好き」とナージャの愛の告白。それに応えて、何かを言おうとして、結局言わないで立ち去るフランシス。
 そこにフランシスが登場。
 何とフランシスが二人!?
 さっきまでナージャと話していたフランシスは、黒薔薇の仮面を付けていきます。
 フランシスだと思っていた相手は、何と黒薔薇!
 ナージャが「今日のあなたが好き」と言った相手はフランシスではなく黒薔薇!
 とんでもない状況にナージャは追い込まれましたね。
 実に上手い演出です。
 と~のは、出番は少ないけれどしっかりと良いものを作ってくれる細田守さんを応援しています。
ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。