2003年11月28日
トーノZEROアニメ感想Gungrave total 2680 count

死んで筋を通すべき息子を殺せないマフィアのオヤジの最期!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。

 11月25日のGungraveの感想。

 マフィアのボスの身内、ファミリーに入るハリーとブランドン。出世したものですね。

 手を出したら殺すと言われていた娘に手を出すハリー。出世欲のために、危険を顧みずそこまでやる男ですね。

 化け物かよ、と言われるほどの凄腕ブランドン。サッと暗殺を完了させるあたり、本当に凄い腕前ですね。

 話題に上がるダディの後継者。ゴタゴタの種でしょうか。

 ファミリーの中の裏切り者を調べるハリー。大胆行動ですね。

 組織の顔に泥を塗った馬鹿息子。本当に馬鹿ですね。しかし、馬鹿だからこそ、父親からは可愛い息子なのでしょうね。

 決断に苦しむビッグダディ。こういう風に、マフィアの者達も苦悩する人間として描かれているところが、この作品のとても良いところだと思います。

 海岸でライターに点火したとき、風で火が煽られる描写の良さ。

 実に小さい声で「少し痛むぜ」というハリー。ボリュームを上げないと聞き取れませんでした。

 組織を裏切った者の父親。彼を撃てない親友。その代わりに射殺するブランドン。とても痛いシーンですね。その痛みを描いたところが、なかなかに良心的です。

今回の一言 §

 日常としてのマフィアを描いた希有の作品かもしれない、という感じがして来ました。マフィアとて人間が生きていくための組織であり、そこには、マフィアなりの日常があるわけですね。それはドラマになりにくいことなのかもしれません。