無意味な話を無責任に書くコーナー、無意味監獄。
今日の無意味な話題はこれだ!
ビル・ゲイツとリーナス・トーバルズは同じタイプの人間……なのだろうか? §
これは必ずしも無意味な話題とも断言できませんが、現時点では無意味なアイデアなので、無意味監獄とします。
ふと夜の道を歩きながら、もしかしたらビル・ゲイツとリーナス・トーバルズは同じタイプの人間ではないかというアイデアが浮かびました。
ビル・ゲイツとは、マイクロソフトの頂点に立つあの人物。
それに対して、リーナス・トーバルズとはLinuxの開発者にしてアンチマイクロソフトの教祖的存在。
この2人は、全く正反対に見えて、実は同じ特徴を共有しているのではないか、と思い付いたわけです。
ビル・ゲイツはキーボードさえ叩いていれば満足のパソコンオタクではない §
日本では、ビル・ゲイツは優秀なパソコン少年であるという誤解が広く行き渡っているようです。その結果として、優れたプログラムを開発するスキルを持った人材を育成して、和製ビル・ゲイツを生み出す、というようなトンチンカンな話もしばしば耳にします。
しかし、ビル・ゲイツとは非凡なビジネスセンスを持った商売人であって、基本的には他人にプログラムを書かせ、それを上手く世に送り出す立場に立つ人物です。
確かに、マイクロソフトの最初の製品であるBASICインタプリタはビル・ゲイツともう一人の相棒によって書かれたようですが、その後の製品のコーディングに積極的に関わっていることはないようです。
リーナス・トーバルズはキーボードさえ叩いていれば満足のパソコンオタクではない §
リーナス・トーバルズのインタビュー記事を読んでいて、最近の彼の仕事はコーディングよりも、多くの開発者の成果を統合するような仕事の方が多いというような文章を読んだ気がします。すぐに、具体的にこの記事、というのを示せないので、正しい記憶かどうか分かりませんが。
それから考えると、確かにLinuxの初期バージョンはリーナス・トーバルズによってコーディングされたことは事実かもしれませんが、現在Linuxとして世の中にあるソフトのコーディングへのリーナス・トーバルズの存在感は、さほど大きなものではないのかもしれません。むしろ、他人の書いたコードを統合して、それを1つのソフトとして世に送り出してアピールする点において、リーナス・トーバルズの存在意義があると言えるのかも知れません。
こういう特徴から考えると、一見技術オタク的に見えながら、実は人を組織して扱うオーガナイザー、世間にアピールするプレゼンテーター的な才能に優れた人物という点で、二人は似ているのかもしれません。
まだまだある……かもしれない類似点 §
この2人に関する断片的な報道を見た印象で言うと、更にこの2人にはもう1つの共通点があるように感じられます。
それは、オーガナイザー、プレゼンテーターとしての才能を発揮しつつも、技術が大好きで、それに関わり続けたいという意思を持っているという点です。そのような意思が表明され続けているために、彼らは技術オタクであるという誤解を招いているような印象もありますが、それよりも、このような意思を持った彼らであるからこそ、技術を世に送り出す地道な努力が継続できるという点に長所を見いだすべきでしょう。
これは非常に重要な長所だと思います。たとえば、多くの情報関連大企業の経営者達は、この2人のように技術が好きではないように見えます。金儲けや、打倒マイクロソフトに熱心になる人達は多いようい見えますが、技術そのものを面白がっているようには、あまり見えません。しかし、それでは技術が本当の意味で活かされません。そして、技術が光り輝いては見えません。
そして、それこそが、多くの情報関連大企業が手がけたソフトが没落し、マイクロソフト製品とLinuxが2強として残って対決する構図が生まれる理由、という解釈ができるかもしれません。
というアイデアが仮に事実なら §
このようなアイデアが仮に事実なら、Linuxの成功の理由は、オープンソースだからでもなく、バザールモデルだからでもなく、技術が好きな非凡なオーガナイザー、プレゼンテーターを得たため、という解釈もあり得ます。そして、それはマイクロソフトが成功した理由と同じことになります。
まあ、単なる思いつきだから、あまり深く気にしないように §
以上の話は、単なる思いつきのメモであって、何ら妥当性を検証していません。本気にする必要はないし、逆に本気にしてあちこちで吹いてまわると「馬鹿か」と思われる危険も大きいと思います。取り扱いには、十分に注意して下さい。