2004年09月04日
トーノZEROアニメ感想ボボボーボ・ボーボボtotal 4477 count

何かの出来事を描く作品ではなく、この作品そのものが出来事であるという超絶個性!?

Written By: カワマタアキラ連絡先

 謎のハジケ アニメ感想家(笑)、首領トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

前口上 §

 毎週楽しみに見ているけれど感想を書いていない作品はいくつか存在します。

 トーノZEROの基本的な感想ポリシーとしては、(比較のために引き合いに出された他の作品に批判的になることはあるにせよ)、基本的には褒める言葉しか書かないことになっています。面白くないと思った作品は、単に私がそれを面白いと思うために必要な資質を欠いているか、あるいは本当に失敗作であるか、2つのケースが考えられます。前者の場合、面白さが分からないのに批判するのは筋違い。後者の場合、失敗したらプロなら自分で分かるはずなので、ことさら声を大にして批判する意味はない、と思います。つまりどちらのケースも批判を書く意義が無いので、褒め言葉しか書きません。

 さて、こういうスタンスですと、私が感想を書いていない作品は、私が面白くないと思っている作品ではないか、という誤解を受ける可能性があると思いました。特に、好きであるが感想を書いていない作品に関して、そのような誤解を受けることは私自身にとって嬉しくないことです。

 と言うわけで、たまには毎週感想を書いていないが気に入っている作品について書いてみたいと思います。

作品名 §

ボボボーボ・ボーボボ

概要 §

 美少女ビュティは、全ての髪の毛を切って丸坊主にしてしまう悪の集団、毛狩り隊に髪の毛を切られそうになります。そこを、鼻毛真拳の使い手、ボボボーボ・ボーボボによって助けられます。それから、彼らは、首領(ドン)パッチ、ところ天の助、ヘッポコ丸らを仲間にして、戦いながら旅を続けます。

 という話の筋はあるのですが、実際には不条理なギャグの連続であって、鼻毛真拳の出番は多くなく、まして毛狩り隊による毛狩り行為の描写はほとんどありません。その代わり、ハジケと呼ばれる不条理な行為が多く行われます。これを行う者をハジケリストと呼び、ハジケによる戦いをハジケ勝負と呼びます。

キャラクター §

ボボボーボ・ボーボボ §

 鼻毛真拳の使い手です。鼻毛真拳とは鼻毛を自在に使って戦う拳法です。また、ハジケリストでもあります。

 ボボボーボ・ボーボボという名前は一種異様でどう読めば良いのか一瞬焦らされます。しかし、音で聞くと、音楽的に素直に覚えることができます。文字と言うよりは、リズムによるネーミングと言えます。

 2004年9月4日放送の「しんちゃん&ボーボボ 嵐を呼ぶ120分笑い咲きスペシャル」によれば、名字は3番目の「ボ」だそうですがオフィシャルの設定ではないような気がします。

ビュティ §

 ヒロインの美少女です。

 ボーボボと旅をしています。

 ハジケリストではなく、突如不条理な行為に突入するハジケは行いません。不条理な行為に突っ込みを入れる立場です。

 が、希に不条理な行為を行うこともあります。

 ちなみにヒロインと言っても、短すぎるミニスカートで過剰な色気を振りまかないところが魅力です。

首領(ドン)パッチ §

 人間ではない謎の生き物。ハジケリストです。

 ボーボボの相棒という感じの立場です。

ヘッポコ丸 §

 オナラ真拳の使い手。

 謎の美少年として登場しながら、実は名前が「ヘッポコ丸」というへっぽこな名前が明らかになり、視聴者の度肝を抜きました。しかも「オナラ」を武器に使う「オナラ真拳」の使い手と言うことが明らかになった不幸なキャラ。

 その上、ボーボボの強さに心酔し、「ボーボボさん!」と呼びながら後を付いていく不幸の上塗り状態。

ところ天の助 §

 身体が「ところてん」でできた謎の男。一応、ハジケリストなのでしょう。

 元々は毛狩り隊の幹部でしたがボーボボに倒され、いつの間にか仲間になっていました。

ソフトン §

 本来なら主要登場人物に入れるにはちょっと出番が少ないキャラですが、あえて書きます。

 頭がソフトクリーム型になったバビロン真拳の使い手です。

 頭のとぐろは、あくまでソフトクリームの形ですが、それが大きい排泄物にしか見えないところが実に不幸なキャラです。誰が見ても、これはソフトクリームには見えないですよね。私も説明されるまでソフトクリームだなどと思ってもいませんでした。

 こんなキャラがオープニングにも堂々と出てくるから、俗悪番組の烙印を押されてしまうのかもしれません。

ここが面白い! §

 凄く面白いのですが、その面白さを言葉で上手く説明できません。

 あらすじもほとんど意味をなしません。

 ですから毎回感想を書いてはいません。

 では、この面白さとはいったい何でしょうか。言葉を使った分析は歯が立たず、しかし見ていると心地よい調和感があることも否定できず、矛盾に悶々と苦しむ日々がありました。

 それについて、川俣さんが一言でズバッと一言で要約してしまいました。

 「普通のアニメは何かの出来事を描いているけど、ボーボボは作品そのものが出来事なんだよ」

 どこかの本で読んだことを勝手に自分の頭の中で咀嚼して、それをボーボボに適用して言っただけのことで、それが本当に正しいかどうかは怪しいと思います。

 しかし、このボーボボという作品に感じる言葉で表現できないものの本質を言い切っているように感じられます。

 つまり、こういうことです。普通のアニメは、何かの出来事があって、それをアニメという表現を使って描くという形を取ります。たとえば、クレヨンしんちゃんであれば、どこかに野原家という家があって、そこの住人に起こる出来事をアニメという手段で描いていると言うことが言えます。アニメという存在を抜きにして、そこに野原家が存在し、彼らに何かの事件が起こっていると考えることは容易です。

 しかし、ボーボボの場合は、アニメによって表現された結果がボーボボそのものと言えます。もちろん、どこかの架空の世界にボーボボという人物が生きていて、アニメとは関係なく毛狩り隊と戦っていると考えることはできます。しかし、その考えにはアニメとして表現された不条理描写は含まれず、ボーボボというアニメ作品を構成する「主要」な要素が欠落していることになります。もし、アニメによる不条理描写を含めてボーボボのことを考えるとすれば、それはアニメ作品としてのボーボボと質的に等価と言うことになります。つまり、アニメ表現とボーボボという存在は切り離せないことになります。クレヨンしんちゃんでは、容易に野原家とアニメ表現を切り離して考えることができたのに、ボーボボでは両者を容易に切り離せません。

 (もちろん、原作漫画のボーボボについていえば、アニメ表現抜きでボーボボは存在し得るでしょう。しかし、それはおそらく原作の漫画表現と切り離せない存在だろうと思います。)

 このように考えたとき、ボーボボという作品に向かい合う適切な態度は何でしょうか。

 ボーボボという作品は、アニメ表現が作品の本質と一体化しており、それはボーボボという作品固有の原理によって駆動され、画面に表出します。この固有の原理は、おそらくは論理的な言語で書き表すことができない性質のものでしょう。

 とすれば、私は、「作品そのものをありのまま受け入れ、言葉で分析しようとせず楽しむこと」がこの作品に向き合う最も正しい態度であるように思いました。

難しい話はさておき、ビュティの魅力を語ろう §

 難しい話は横に置きましょう。

 ボーボボで最も特徴的なのは、ビュティという常識人が、ボーボボを見放していないという状況です。特に序盤においては、ボーボボはビュティが期待する常識的な言動から遙かにかけ離れた人物として描かれています。いきなり女装をしてみたり、いきなり子供になってみたり。それにも関わらず、突っ込みは入れても、けしてボーボボに愛想を尽かしたりしないところが、ビュティのヒロインとしての魅力だと思います。訳の分からない変な奴でも、ちゃんと一緒にいてくれるビュティは素晴らしいですね。自らけして立派ではないことを自覚している視聴者には、とても嬉しいヒロインです。

 他のキャラクター達も、いろいろと「おお、これは」と思わせる魅力があります。

 たとえばヘッポコ丸も、自分のおかれた立場の中で必至に頑張る好ましい誠実さを持った少年です。名前がへっぽこでも、使う技がオナラでも、それをものともしないストレートさを持っていることは魅力です。

 軍艦、破天荒、田楽マンなども、それぞれに好ましい魅力がありますね。

この作品に一言 §

 2004年10月に、土曜午後7時半のゴールデンタイムから、土曜朝に放送時間転落……。ちょっと哀れな気もしますが、考えてみればこんな作品が土曜午後7時半に放送できたことの方が常軌を逸しているような気もします。

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